百三十九話 なんで貴方は ページ20
A「……………う……。い、嫌だっ！」
喉の奥まで入り込んでくる指は錠剤を奥へ奥へと押し込んだ。
喉に異物がある不快感。
だけど飲んでしまったら、それは＿＿＿＿＿
月狂「ほら早く。飲めよ…。飲め…。飲め飲め飲め飲め。」
喉まで指を入れられ、痛みで目に涙が滲む。
息も苦しい。
酸素が欲しい。
クラクラしてきて、視界がぐにゃりと曲がってくる。
景色がゆがんで見える。ちょうどやかんで湯を沸かしている蒸気の向こうにあるみたいに。
そして酸素を求める身体は、無意識に異物をゴクリと飲み込んでしまった。
喉から腹へと錠剤は移動してゆく。
月狂「ん、ちゃあんと飲めたね。えらい。えらい。」
髪を優しく弄りながら私の髪に接吻した。
A「なんで…………。」
月狂「なんでって？」
彼は首を傾げ、紅を乗せたように赤い唇の端を釣り上げた。
A「なんで貴方はそんなに私に執着するの？」
百四十話 それでも私は考えてしまうんだ→←百三十八話 口付け
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lkwisterven - ここまで一気読みしたけどヤンデレ怖い (2019年7月24日 12時) (
レス) id: c9c05fe7f4 (このIDを非表示/違反報告)
日名無 りん(プロフ) - 瑞貴(siera)さん» わわっ！ありがとうございます！完結まで頑張ります！ (2019年6月21日 18時) (レス) id: 0a69449343 (このIDを非表示/違反報告)
瑞貴(siera) - いつも閲覧させてもらっています！！楽しみで仕方なくてドキドキしてます！！これからも更新頑張ってください！！ (2019年6月21日 17時) (レス) id: e176c72e2d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：日名無 りん | 作成日時：2019年6月8日 18時
