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六十一話 忘れじの言葉 ページ13

目隠しを外された視界に映るのは、室内に散らばる、星。

星空とも宇宙とも言える光景で、それはそれは綺麗でもあり、サイケデリックでもあって、不思議だった。

クスリの影響なのは一目瞭然だが、脳が考える事を放棄している以上、私は何も感じなかった。

ただ彼に与えられる快楽と、愛の言葉。

月狂『A、俺の事愛してる?』

A『…………うん。』

月狂『ちゃんと言葉で言って。』

A『………………愛してるよ、月狂。』

そんな台詞を、何度繰り返した事か。
何度太陽が落ちて、月が昇ったのか、私には解らなかった。
窓ひとつない空間だったという事もあるが、そんな事を気にしている余裕は無かった。

後に彼から聞いた話では、四日は経っていた。
四日感も、良く眠れずにいたなと思う。

私は自分が一体どんな淫らな姿をしていたのかは思い出せないが、月狂から注がれる愛の言葉ひとつひとつは、未だにはっきりと網膜に焼き付いている。

六十二話 秘密の庭→←六十話 連れて行きたい所



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設定タグ:ヤンデレ , 共依存 , 狂愛   
作品ジャンル:恋愛
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日名無 りん(プロフ) - シェリーメイさん» シェリーメイさん、いつもありがとうございます^^*緋き妖にも目を通してくれていてとてもとても嬉しい限りです!私も冬は苦手なんですよね笑お守りだなんて…!!私も読者の皆様をお守りに冬も受験も乗り越えます!! (2019年11月24日 20時) (レス) id: 0a69449343 (このIDを非表示/違反報告)
シェリーメイ - この小説が無かったら私の冬は地獄… (2019年11月23日 19時) (レス) id: e2657486e4 (このIDを非表示/違反報告)
シェリーメイ - 日名無 りんさん» こんばんは!骨の随までシリーズも黒蝶の夜にシリーズも、緋き妖もすごくすごく最高最高!(〃ω〃)最近インフルエンザが流行ってます。私達読者も、日名無りんさんも、体調に気をつけましょ!私は勝手ながらこの小説をお守りにして、苦手な冬を乗り越えます(^^)/ (2019年11月23日 19時) (レス) id: e2657486e4 (このIDを非表示/違反報告)
日名無 りん(プロフ) - ハルシナさん» こんにちは!初めから見てくれているのですね。嬉しい限りです!いえいえ、天才なんて滅相もないです!笑 うわああ、ありがとうございます!私も読者の皆様が大切なので、体調管理には十分に気をつけてくださいね (2019年11月11日 23時) (レス) id: 0a69449343 (このIDを非表示/違反報告)
ハルシナ - この作品、初めから見てます!作者さん天才だな?いつもドキドキしながら見てますよ!体に気をつけて更新してくださいね?作者さんは、私たちのことを考えて更新してるかもしれないけど、私たち読者は作者さんの体のことを一番に思ってますよ!これからも頑張って! (2019年11月11日 18時) (レス) id: 91b89ed012 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:日名無 りん | 作成日時:2019年9月3日 0時

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