検索窓
今日:1 hit、昨日:9 hit、合計:68,316 hit

八話 華 ページ9

side月狂

俺の腕の中で、すやすやと寝息をたてている彼女をずっと見ていた。

首にはもう陶器の様な白い肌ではなく、俺の咲かせた赤い華達が咲き乱れていた。

ああ、綺麗。
本当に綺麗。

俺の女神様。

彼女を見ていたら、本当に彼女を殺してしまいそうで怖かった。

彼女には白が良く似合う。
何も知らないまっさらで純粋で潔白な白………。

月狂「…ああ、好き…好き好き好き好き……愛してるよ………。」

彼女の白雪姫みたいに白くてすべすべしている頬を舐め上げた。

美味しいなあ。

この女神様を独占していいのは、俺だけ。

まだ寝ている彼女の頬、首、唇にキスをした。

それから、もう必要の無いはずの携帯を取り出した。
この携帯を残しているのも、彼女とずっとずっと一緒にいる為。

ある番号に電話を掛けた。

相手が応答するのに十秒も掛からなかった。


『……っっ月狂様っっっ!!?ど、どうかなさったのですか?』

電話の相手は若い男。

月狂「……………………お前に命令だ。」

九話 今はただ→←八話 黒崎 雫



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (82 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
260人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

日名無 りん(プロフ) - ふわさん» ありがとうございますっ!!はい、月狂のイメージ画です! (2019年9月27日 15時) (レス) id: 0a69449343 (このIDを非表示/違反報告)
ふわ - このシリーズ大好きです!十四話のイメ画は月狂ですか?? (2019年9月26日 22時) (レス) id: 52abb0a881 (このIDを非表示/違反報告)
lkwisterven - あ、やばっ「」つけんの忘れてた (2019年8月19日 19時) (レス) id: c9c05fe7f4 (このIDを非表示/違反報告)
lkwisterven - 日名無 りんさん» 本当の幸せはその者しかわからないぞ。そうか…ならばこの先を行くことだそうすれば君に幸福が現れるであろう。 (2019年8月9日 13時) (レス) id: a124146768 (このIDを非表示/違反報告)
日名無 りん(プロフ) - lkwistervenさん» 「恨まれるのは…僕も怖いよ。だけどあの悪魔の所にいちゃ、お姉ちゃんは本当に幸せにはなれないんだ。僕はお姉ちゃんが心の底から幸せになって欲しい。その為なら、この僅かな躊躇いも飲み下せるよ。」 (2019年8月8日 16時) (レス) id: 0a69449343 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:日名無 りん | 作成日時:2019年7月23日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。