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二十六話 貴方の猛毒 ページ27

私がカサブランカならね………貴方は彼岸花なの。

月狂「彼岸花?」

彼の眉間に、皺が寄る。

A「彼岸花には毒があって、だけど凄く綺麗で……思わず触れてしまいたくなるの……。」

貴方は猛毒を持っているの。
それに触れてしまったらね、もう戻れないの。
だけど貴方は魅惑に満ち溢れていて、触れたくて………。

だから私はあの時貴方に恋に堕ちたのかな。

貴方の持つ猛毒に、私は既に毒されてしまった。

月狂「………………彼岸花ねえ。確かに俺にぴったりだね。」

紅を乗せた様な唇に三日月を浮かべながら、月狂は艶のある、色っぽい声を私の耳元で囁いた。

月狂「彼岸花の花言葉、知ってる?」

A「………?」

月狂「"想うは貴方一人"だよ。」

想うは、貴方一人…?

月狂「俺が想うのはAただ一人…。ずっと、そうだった…。」

彼のその笑みは、どこか淋しそうにも思えた。

二十七話 私を支配するのは→←二十五話 純白の花



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日名無 りん(プロフ) - ふわさん» ありがとうございますっ!!はい、月狂のイメージ画です! (2019年9月27日 15時) (レス) id: 0a69449343 (このIDを非表示/違反報告)
ふわ - このシリーズ大好きです!十四話のイメ画は月狂ですか?? (2019年9月26日 22時) (レス) id: 52abb0a881 (このIDを非表示/違反報告)
lkwisterven - あ、やばっ「」つけんの忘れてた (2019年8月19日 19時) (レス) id: c9c05fe7f4 (このIDを非表示/違反報告)
lkwisterven - 日名無 りんさん» 本当の幸せはその者しかわからないぞ。そうか…ならばこの先を行くことだそうすれば君に幸福が現れるであろう。 (2019年8月9日 13時) (レス) id: a124146768 (このIDを非表示/違反報告)
日名無 りん(プロフ) - lkwistervenさん» 「恨まれるのは…僕も怖いよ。だけどあの悪魔の所にいちゃ、お姉ちゃんは本当に幸せにはなれないんだ。僕はお姉ちゃんが心の底から幸せになって欲しい。その為なら、この僅かな躊躇いも飲み下せるよ。」 (2019年8月8日 16時) (レス) id: 0a69449343 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:日名無 りん | 作成日時:2019年7月23日 23時

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