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二十一話 君の頭を独占するのは ページ22

目が覚めれば、視界を独占するのは美しくて、麗しい貴方の貌。

月狂「おはよう、愛しいA。」

A「おはよう、月狂。」

彼がそう微笑むだけで、西洋の絵画から出てきたのではないかという程に絵になってしまう。

月狂「ふふっ、可愛いねえ。」

私の額を食むように接吻するその唇に熱が篭っている。

月狂「A………。」


「一体どんな夢を見ていたのかなあ。」


にっこり。
まるで深紅の薔薇のように紅い唇に見事な下弦の月を浮かべるその様は、実に優美だ。

A「…うーん、良く覚えてないなあ。」

何か夢を見ていた気がする。
だけど私には、その内容が思い出せなかった。

夢は目覚めれば消えてしまう。
さっきまで澄み渡るような蒼空だったのに、急に灰色の厚い雲が覆い被さって、蒼空の姿を思い出せなくなってしまうように…。

月狂「夢なんていう、Aの頭を独占するようなものは、忘れてくれた方がいいなあ。」

二十二話 一人で→←二十話 初対面



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日名無 りん(プロフ) - ふわさん» ありがとうございますっ!!はい、月狂のイメージ画です! (2019年9月27日 15時) (レス) id: 0a69449343 (このIDを非表示/違反報告)
ふわ - このシリーズ大好きです!十四話のイメ画は月狂ですか?? (2019年9月26日 22時) (レス) id: 52abb0a881 (このIDを非表示/違反報告)
lkwisterven - あ、やばっ「」つけんの忘れてた (2019年8月19日 19時) (レス) id: c9c05fe7f4 (このIDを非表示/違反報告)
lkwisterven - 日名無 りんさん» 本当の幸せはその者しかわからないぞ。そうか…ならばこの先を行くことだそうすれば君に幸福が現れるであろう。 (2019年8月9日 13時) (レス) id: a124146768 (このIDを非表示/違反報告)
日名無 りん(プロフ) - lkwistervenさん» 「恨まれるのは…僕も怖いよ。だけどあの悪魔の所にいちゃ、お姉ちゃんは本当に幸せにはなれないんだ。僕はお姉ちゃんが心の底から幸せになって欲しい。その為なら、この僅かな躊躇いも飲み下せるよ。」 (2019年8月8日 16時) (レス) id: 0a69449343 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:日名無 りん | 作成日時:2019年7月23日 23時

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