八話 赦せない ページ8
ハッ、と目が覚めて僕の視界を独占したのは、天井。
身体中が汗でびっしょりと濡れていて、寝間着が肌にへばりついている。
上半身を起こし時計を見ると、0時過ぎだった。
來夜「…夢、か。」
カーテンから差し込む月光に照らされた畳の上を、埃が優雅に待っていた。
喉の乾きを覚えて、水を飲みに、僕は台所へ向かった。
暗い長い廊下は、僕の足音だけしか聞こえない。
しかし微かに、キリギリスの鳴き声が聞こえる。
廊下を歩いていると、居間の襖が二、三センチ、空いていた。
そこから光が差し込んでいる。
恐る恐る覗くと、そこには仕事終わりの父が、誰かと電話していた。
そっと耳を傾けてみる。
父「テニス部内でいじめ!?」
驚いたような、有り得ないとでも言うような声。
いじめ……。
お父さん、いじめは許せないのかな…。
父「ダメですよ絶対。そんなのは。」
父の口が落下したその言葉。
お父さんなら、分かってくれるかもしれない、
そう思った刹那
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メロンパン - やべっ、怖いけど、おもろいが勝つわ。止まんないですわ。 (2020年12月9日 16時) (レス) id: 0e27099bf0 (このIDを非表示/違反報告)
lkwisterven - 新しいの見っけ☆←オrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrr (2019年8月24日 9時) (レス) id: c9c05fe7f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:日名無 りん | 作成日時:2019年5月16日 23時