四十五話 白い花 ページ24
私は目を開けると、そこは白い花の花畑だった。
よく見ると、それは、純白のカーネーションだった。
ウエディングドレスの様に、ひらひらとした純白の花弁に触れてみた。
花は、砂に変わってポロポロと落ちてしまった。
『_______に…………………ろ………………』
そこで声がした。
はっ、として振り返ると、私と同い年くらいの男の子が、白いシャツ姿で立っていた。
カーネーションと、同じ純白のシャツで。
綺麗な顔をしていた。
茶髪の髪に、生きるのには不自由ない程に整った顔。
けれど月狂には、劣っていた。
………………………あれ?私……………………
どうして月狂の事考えてた?
男の子は明日から世界が消えるような、そんな表情をしていた。
『にげろ。』
少し高めの声で、今度ははっきりとそう言った。
「え?どうして…?」
『お前は……堕ちるのか?』
まるで世界の全てを嘆くかのように、その顔をグシャリと歪ませた。
愁いの色が顔に表れる。
その表情に、私の胸が何故かズキン…と傷んだ。
心臓に針でも刺されたかのよに痛い。痛い。
痛くてたまらない。
『俺は、お前を助けたい。どうか…どうか無事でいてほしい。』
その時、ふわりと暖かい感触がした。
男の子が、私を抱き締めている。
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日名無 りん(プロフ) - †天使系殿厨ちゃん(笑)†さん» わああー!お話考えるのクソヘタなので嬉しいです泣泣泣 ありがとうございます!!! (2019年10月12日 10時) (レス) id: 0a69449343 (このIDを非表示/違反報告)
†天使系殿厨ちゃん(笑)† - あのー、まだ続くんですか…?嫌だーー。怖いよーー。…でも読んじゃう!!笑 だって内容が!内容が!(※大事な事なので2回言いました)面白過ぎるんですもん!! (2019年10月12日 0時) (レス) id: a7676729d0 (このIDを非表示/違反報告)
日名無 りん(プロフ) - lkwistervenさん» そしたら月狂はシスコンヤンデレになっていたかもしれない…笑 (2019年8月20日 16時) (レス) id: 0a69449343 (このIDを非表示/違反報告)
lkwisterven - ていうか、私は月狂の妹になって手伝いたい← (2019年8月20日 15時) (レス) id: c9c05fe7f4 (このIDを非表示/違反報告)
lkwisterven - これで何度めしょっぱなから読み直したか(1から) (2019年7月24日 16時) (レス) id: c9c05fe7f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:日名無 りん | 作成日時:2019年5月12日 18時