骨の髄まで愛してるーヤンデレ彼氏の行き過ぎた愛ー

三十九話 寂しくて淋しくて ページ41

抱きしめられた。

それは強い束縛の象徴ではなく、優しい彼のものだった。

私が心から愛していた彼のものだった。


「月狂……！？」

月狂「……」

白い蛇のようにぴったりからまりあっている二つの体は暫く動かなかった。

優しい彼が戻ってきた。

何処かで喜ぶ自分がいた。


月狂「……………愛してるよA……ずっと……ずっと……」

優しい声だったが、今にも泣き崩れそうな
半分夢のような、耳の底で優しく囁かれてるような声に、私は彼との出会いを思い出した。



月狂「…………俺は、君さえ…君さえいてくれれば……何も望まないよ。」

ぎゅうっと力を入れてきた。
私達の身体の間には、空気の分子すら入れる隙間はない程密着していた。




「月狂………」


私の脳裏に彼との輝かしい程の日々が走馬灯のように、思い起こされた。




月狂視点



A………
やっと見つけた
俺の生きる希望…………




俺は君を一生掛けて護るよ


愛しているよ
誰よりも誰よりも



君のためなら神に逆らう事も厭わずに、罪だって犯すさ



君の笑顔が……
君がいつまでも笑顔でいてくれる事が


俺にとって最大の幸福なのだから――――――

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