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三十七話 拷問の時間 ページ39

月狂「ねえ、まだ生きてる?ひょっとして、死んだかな?」


愉しそうな彼は俺の右足をナイフで滅多刺しにしている。

返り血でシャツは汚れているのに、不気味な程ニヤリと笑うその姿は悪魔そのものだった。


涼真「……う……ぐう……」



月狂「まだ生きてたか。そうだよなあ!そうじゃなきゃ拷問のしがいがないよなあ!」


彼は腹を抱えて大笑いした。


狂ってる。



月狂「…………ねえ、どうされたい?喉を潰されたい?四肢切断されたい?…………それとも……」

鼻歌を歌いながら愉しげに嗤うその姿は人間ではない。



こんな奴を放っておいたら、危ない………
そう思った瞬間―――――――



涼真「ギィアアアァァアァァアアァァアアア」



自分でも耳が痛くなる程の悲鳴を、自分はあげている。

右足から地が避けて熱い溶岩が流れ出したような恐ろしい激痛が襲い掛かる。
今にも全身がばらばらに砕けて勝手な方向に駆け出し飛び散っていくような気がする。


俺の右足には重い鉄の塊で出来た、トラバサミがしっかりと噛み付いていて、骨までくい込んでくる。

血は尋常ではない程、全て出たのではないかという程出てきた。


一体、こんなものをどこから仕入れてきたっていうんだ……



不意に頭が蹴られた感覚がした。




俺は、朦朧とした意識の中、甲高い声で激しく嗤う人物を睨んでやった。

三十八話 憎くて肉食て→←三十六話 太陽の下、ひまわり輝いて



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すいぽて(プロフ) - コメント失礼します!いつも楽しく読ませていただいてます!!質問なのですが、月狂の読み方を教えてほしいです!!! (2021年12月5日 2時) (レス) id: fa53211097 (このIDを非表示/違反報告)
リゼ@純粋少女(プロフ) - なんかもう骨髄好きすぎて今もう4周目ですww (2020年6月13日 20時) (レス) id: 411bfd759c (このIDを非表示/違反報告)
lkwisterven - 日名無 りんさん» なるほど。ダサくないよ!?皆既月食見たことないかも。(引きこもり) (2019年8月8日 11時) (レス) id: c9c05fe7f4 (このIDを非表示/違反報告)
日名無 りん(プロフ) - lkwistervenさん» シリーズ5の「新キャラについて」でも紹介しましたが【つくる】って読みますwダサいですねww名前の由来は彼の生まれた日が皆既月食の日で赤い月の日だったから、赤い月からどことなく感じる狂気からとってます笑 (2019年8月6日 17時) (レス) id: 0a69449343 (このIDを非表示/違反報告)
lkwisterven - ここでしか言えないが、月狂ってなんて読むの?いつもげっきょうって読んでるwwwwww (2019年8月6日 15時) (レス) id: c9c05fe7f4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:日名無 りん | 作成日時:2018年12月2日 14時

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