フープピアスに触れたくて

駆け引き ページ25

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気がついたら寝てた、時間を見ると9:48



隣にあるぬくもり、気持ちよさそうに寝息を立ててる。




すっぴん、

昨日はあんま見なかったけど少し幼くてかわいい。


化粧すると大人っぽくなるんだな。



「んー…」


やべ、起きた？咄嗟に目を瞑る。
俺昨日から寝たフリばっかしてるな、笑





寝ぼけながら携帯を探してる。


頬をペシペシ触られて、俺は携帯じゃねぇ笑


なんとなく、狸寝入りを続けてみた。





布団から出ようとするA






寝ぼけたフリして、引き寄せて抱きしめてみる






相変わらず振り解いてこない。

ねぇ ちょっと心拍数早くない？






話しかけてくるけど聞こえないフリ。

昨日の仕返し。






頬をつまんでくる、

目を開けると少し寝癖がついたA





何してたの？って質問ははぐらかされて、まあでも俺の方が先に起きてたけどね。




つまみ返してみる。ちょっとブサイク、笑



愛おしいってこんな気持ちなのかな。





「ぶちゃいく」って言ったら、ぷりぷり拗ねて、起きる準備をし始めちゃって。

腕を掴む、


「次は俺の顔、携帯と間違えちゃだめだよ」

　
そう言ってみると、戸惑う姿。



寝ぼけてハグしたんじゃない。
俺の好意に気付いて、A。そう、素直に伝えたらいいのに、どこまでも保守的な自分に嫌気がさして




昨日、意識させるって決めたじゃんか。もう前の関係には戻るつもりもない。




もう一度抱きしめた。








「宮近、ちかいよ、」「…チャラい」




こんなことした事ないよ。
きっともう、俺の気持ちに気づいてる。





「ね、A。お前ってそんなに鈍感な方じゃないと思うんだけど



Aのこと、もっと教えてよ。」






俺も、気付いてるよ。意識し始めてくれてること。






戸惑った顔が見たくて。
この名前の付いてない新しい関係が、少し楽しくて。


好きっていつか伝えるからさ。




もっと俺のことで戸惑ってよ、A


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