フープピアスに触れたくて

何の冗談 ページ4

「…え？酔ってる？



可愛いとか、宮近の方が何億倍も可愛いからやめてよ…」





「……うっせ、」




拗ねた顔。可愛い人に可愛いって言われても説得力ないもん





気がついたらマンションの下、23:34



「送ってくれてありがとう、ごめんね寒いのに。」




「ほんっとさむい。あったかいコーヒーでも飲みたいなーー」




含み笑顔で言ってくる宮近。





「コンビニでコーヒーを奢らせてください。」





「………Aん家のコーヒーがいい。」





「え、たしかにコーヒーあるけど…時間も遅いし、あの人あげたことなくてちょっと汚いし…」






「まじ？じゃーなおさら、Aの家のコーヒーがいい。」





「え、えぇ〜…」






送ってもらったから、断れない。多分宮近も私の断れない性格わかってて言ってる、ずるい。



風邪引いたら困るし、宮近だし、いっか。





「…わかった、Aちゃん特製のコーヒーをご馳走してやろう！！！」




「わー楽しみだなー」





「棒読みやめて」





やんややんや言いながら、ドアの前に着く。
部屋汚くないよね？




「部屋の汚さ見ても引かないから大丈夫だよ笑」






「ねえ！心読まないで！！あと汚くないし！」





私のお家のお客さん第一号、宮近海斗。

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