フープピアスに触れたくて

意識して ページ23

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髪を乾かして。あ、ピアス。

仕事中はつけられないお気に入り

金曜の夜にいつも付けて、休日はつけたまま過ごすのがルーティン。





ソファを見ると、ニヤニヤしながら携帯を見て「可愛い」って言って、また言ってるよなんて思って声をかける。驚いたを顔する君





Aの視線の先をたどる、俺のフープピアスを見てる、？



「似合ってる」って珍しく合わない視線で、伝えてくる。嬉しいじゃん、






…ちょっと顔が赤いのは気のせい？



しかも、急に百面相し始めて。ほんと見てて飽きない。「見ないで」なんて言ってくるし、かと思ったら寝室に連行されて




自慢してたベッドは想像以上に気持ち良くて、








油断してたら、ベットが沈んだ。

Aが隣に飛び込んできたことに、なんとも言えないこの距離感に。

…無防備すぎるこいつにむかついて。意識して欲しくて

抱きしめたくなった気持ちを抑えて、






「一緒に寝ちゃおうか。」なんてらしくないことを伝えたんだ。







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どっちがベッドで寝るか、2人で寝ればいーじゃんなんて提案はできなかった。



これしかないって、ジャンケン。

女に二言はないなんて言ってきてさ。責任持てよ、その言葉。今日の俺は、弱気なままだけどいつもより強気。








ジャンケンの理由はひとつしかない。


だってどっちが勝っても、どっちが負けても、

2人で寝ようって言えるから。

Aが俺に流されやすいことを利用して。







やっぱ回りくどいかな。でもこれが、俺なりの真っ向勝負。

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