明日天気になぁれ 【神威】

漆 ページ9

あれから神威は何もしてこなかった

ただ普通に部屋を与えられて

お風呂も入らせてくれて

ご飯も食べさせてくれる


でもある時


神威「あ、時雨をね、団長補佐に任命しまーす★」


突然朝食のときに言われ

『は…え？！』

困惑する私を他所に、何人分だよというような食事を平らげた神威は

神威「補佐っていってもお世話係みたいな！まぁ朝起こしに来るとか！そんなんでいいヨ」


そう言って軽やかに去っていった

残された私と団員数名


『………ｸﾞｽｯ』

「ヽ(д`ヽ)｡｡ｵﾛｵﾛｯ｡｡(ﾉ´д)ﾉ」



『朝起こしに来いって…絶対機嫌悪いじゃん』

「それはもうMAXに」

『殺されるじゃん』

「俺も半殺しにされました」

『阿伏兎さんがやればいいじゃん』←

阿「おいおいおじさんは殺されてもいいってか？！」←



そんなことがあった日から


神威「時雨！髪結い直してヨ」

「時雨ーお腹空いた！」

「時雨ー！」


ことある事に呼ばれる

ちなみに未だ神威の貼り付けられた笑顔は苦手


近くによるのすら身震いする

そんな私が一番嫌いなもの


『団長ー、起きてくださーい』


遠慮がちに部屋に入り少し離れて声をかける

が…

神威「んー………(-_-)zzz」

『ﾊｧ…』


仕方なく少し近づきゆっくり揺する


『団長！今日会議入ってますよ！』

神威「んー…わかったから…もぉ」


のそのそと起き始める神威

まだ焦点の合ってない虚ろな瞳


かわいい

愛おしい


なんて…間違っても感じちゃいけない



だけど…



『髪、結いますよ』

神威「ん、よろしくー」



ふわりと笑った顔


この笑顔は嫌いじゃなかったり

捌→←陸

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