私の青春、あなたに賭けてもいいですか？ (ページ5)

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# 夜の桜はロマンチックですねページ5

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今日は、としみつさんと夜桜を見に行く日。

親には、『遊びに行く』と言った。
『は！？』って言われたけど(てへ)

待ち合わせの時間。
約束した場所へと行くと、としみつさんがそこに立っていた。

「へえっ。」

いつも学校ではスーツしか着ないとしみつさんの私服は新鮮で。
ジーパンに上の服は青い水玉のTシャツ。
水玉のTシャツとか破壊力凄いんだけど。

「としみつさんごめんね待った？」

「…まったく。」

「飯は食うのか？」

私の私服褒めてよ。と、ツッコミたくなったがやめとく。
としみつさんの目先には私が持ってきたお弁当箱。夜桜だから、お弁当要らないかなって思ったけどね。

「…食べる？」

「せっかく来たんだから食う。」

「としみつさん珍しく甘えたさんだ」

「帰るか？」

「嫌ですごめんなさい」

そうやって言った私を見て笑うとしみつさんはやっぱりドS。
その後、としみつさんは私のお弁当を綺麗に食べてくれた。

「美味かった。」

「本当！よかった」

好きな人が自分の作ったものを食べてくれるだけで嬉しいのに、美味かったと言われた時はもっと嬉しかった。

「もう私たちカレカノじゃんかこれ。」

「勘違いするな。断じて無いぞ。」

「うっわぁ。そんな否定したら私泣いちゃう。」

相変わらずのとしみつさんの冷たさにはもう慣れてしまった今日この頃。

とても楽しい1日となったと共に、生徒と先生という関係に悲しくも感じた1日だった。

「としみつさんの助手席、私専用シートねっ」

「お前、これからも乗るつもりなのか？」

「へへへ～」

「はぁ…」

そうやって呆れ顔になるとしみつさんの顔は、お月様に照らされてなんだか色っぽい。

「としみつさん送ってくれてありがとう」

「いいえ。」

「次は夏祭りに…」

「行かないぞ。」

「えぇ～…」

「ほら、早く家に入りなさい。こんな夜に家を出てるんだ。親御さんが心配するぞ。」

「としみつさんは心配してくれないの？」

「……そうだから、Aを家まで送ったんだろう。」

…え？
予想外(すぎる)言葉に私は驚いた。

「へ！？それって私のこと心p...」

「それじゃあ。」

そう言い逃げるようにとしみつさんは車を走らせた。あ、逃げた。

「ありがとう～っ」

そう叫んで動いてしまった車の方へと手を振ると、窓の中からとしみつさんが手を振り返してくれた。

…最後の最後で最高すぎました。