花尋光町 七丁目【地縛少年花子くん】

弟くん ページ20

「ねぇ、もう止めてよ…」



昔からいじめられっ子だった。
人見知りで、暗くて、自分の気持ちが言えなくて。
死んでしまえたらどんなに楽だろう、と考えたりもした。
でも…



「やめなよ、弱いものイジメ」



双子の弟くんに出会って、助けてもらって、こんな世界もあったんだ、と知った。
弟くんは、こんな私でも喋りかけてくれるし、いつも助けてくれる。少し乱暴だけど、とてもかっこいいと思えた



「ねぇ、何で私なんかを助けてくれるの？」



いつものように殴られ蹴られをされて弟くんがいじめっ子を追い払った後に聞いてみた。そしたら彼は笑顔で答えた



「あまねに似てるから！」



あまね？男？女？聞いたことのない名前が出てきて少し戸惑う。
無言を続けていると弟くんが口を開いた



「性格とかこのアザとかほんっと、そっくり」



愛しそうに私を見る彼。
そんなに好きなのかな、その子のこと。
思えば私は弟くんのことを何も知らない。双子の弟、ということだけで、聞こうともしなかった。

だから、、だからもう少しだけ彼のことが知りたいと思ってしまった







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つかさくん生前こーいうことしてたらなぁ、という勝手な妄想

いじめられてる子を「あまねに似てるから！」っていう理由で助けてそうなんだよね。

追記ですけど勝手にこの話消えてた…

なんでやろ…

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