大嫌い ページ5
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二郎side
授業は全て終わり、帰宅部の俺は重い足取りで家に帰る
家に着いてドアを開けて、ただいまと言う
一郎「二郎か、おかえり!元気がないな、どうした?」
俺はポツリポツリと話していく
二郎「...ある子を失望させちまった。本当にどうしよう...」
兄ちゃんは俺の話を静かに聞いてくれた
一郎「大体はわかった。で、お前はその子の事が好きなんだな?」
まさかそんな事言われるなんて思ってなかった
兄ちゃんは本当になんでもお見通しなんだな
二郎「っ兄ちゃん!なんでわかるんだ!?」
一郎「ははっ、兄ちゃんなめんなよ?」
兄ちゃんは笑ってみせた
一郎「人を殴ったことあるかっていう質問するやつなんて居るんだな。初めて聞いたよ」
二郎「あの子は正義感が強いんだ。しかも成績トップで、俺とは正反対だ。」
そう、彼女は正義感がすごく強い
俺はその姿に惹かれた
1年生の時から気になってて、2年になって同じクラスになっても全然話せなくて...
やっと、手に入れたチャンスなんだ
この機会を逃したくない
だけど駄目だった
彼女に嘘をつきたくない一心で失望させちまった
兄ちゃんは俺がなよなよしているのを見て、ちょっと声のトーンが低くなった
一郎「お前なあ、カマ野郎みたいになってんじゃねえよ。お前は好きで人を殴ってんのか?そこらへんちゃんと考えろ。」
二郎「...兄ちゃん...!うん、わかった。ありがとう」
兄ちゃんは俺の頭を撫でてくれた
一郎「で、二郎の好きな子って最近よく話すあのアニヲタの子か?」
二郎「違うよ!?それは陽菜だよ。俺が好きなのはAであって...あっ、」
やばい、口が滑ってしまった
一郎「へえ〜、Aちゃんって言うのか...まあ、頑張れよ?俺は二郎の事応援してるからな!」
なんて男前なんだ!俺は感動した!
やばい、俺の兄ちゃんは世界一かっこいい!!!
そう思って感動していると、三郎がこっちを見ていることに気付く
三郎「なに?お前、女子から嫌わせたのか?はっ、低脳かよ」
なんだこいつ...
一郎「おっ?三郎は最近気になる子はいないのか?」
三郎「いませんよ、よく話しかけてくる女子はいますけど。それよりいち兄は?」
一郎「俺はいねえよ?」
二郎三郎「(よかった...)」
その数日後、俺が連れてきた女の子に兄ちゃんが一目惚れするのはまた別のお話
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あ - なんや、この可愛らしいギャップ萌えカップルは… (2019年10月12日 0時) (レス) id: 3c5fe7961d (このIDを非表示/違反報告)
鈴松@誤字り姫@スターズのライブ行きたかった(プロフ) - 初めまして!一郎が最推しのものです()最初に「あのコにぞっこん」を拝見させていただいて全部の作品を一気読みしてしまいました!とても面白くて最高した!この作品もあと星一つで殿堂入りですね、楽しみに待ってます! (2019年8月11日 15時) (レス) id: e085487720 (このIDを非表示/違反報告)
夢花 (仮垢) - おっしゃぁぁあああ!!!三郎の方も見てくるぜー!!!← …マジで「くっついたよ!!」言ってる作者可愛かよって思った(と同時にいち兄ちゃんと二郎の同軸なのほんと良きって思った) (2019年1月17日 16時) (レス) id: 1ce7d18474 (このIDを非表示/違反報告)
椏萌☆紅弥 - 14ページ、4泊3日じゃなくて3泊4日じゃないですか? (2018年11月26日 4時) (レス) id: d67f03efe8 (このIDを非表示/違反報告)
れを(プロフ) - ひぇっ、、夢主ちゃんからお話の内容までドストライクすぎる、、これからも応援させてもらいます!作者様のペースでお話作り頑張ってください!!! (2018年11月15日 23時) (レス) id: b3eb646daa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひぃ〜 x他1人 | 作成日時:2018年11月15日 23時