私、貴方のこと大嫌い【山田二郎】

嫌いじゃない ページ15

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二郎おい




二郎から突然メールがきた


授業中だと言うのに！！！


横をチラッと見ると、メールしろというジェスチャーをされる




Aなに?今、授業中ですけど




二郎次の日曜日出かけようぜ





次の日曜日かあ...

たしかなにもなかった気がする...






Aいいよ、何しに行くの?




二郎修学旅行の買い出し!




Aわかった。陽菜誘っとく?あと、田中くんと鈴木くん。





二郎ううん、お前と2人がいい







私と2人...？



急いで横を見ると、照れくさそうに頭を搔いている





二郎俺と2人じゃ嫌か?




私はたまらず二郎をガン見する




『良いに決まってるじゃない！』





二郎は笑って、




良かった




って言った





先生｢幸田、なにが良いに決まってるじゃないなんだ？｣



あ、やばい

やらかしてしまった



『すみません...。なんでもありません。』




先生｢成績トップなので不満はないが、山田の隣だから気をつけろよ〜。｣




クラスに笑いが起こる




鈴木｢二郎、幸田さんが美人で有名だからってちょっかい出すんじゃねえぞ？｣




男子生徒｢そうだぞ、山田！抜け駆けはなしだからな。｣




私が美人ねえ...

私より二郎の方が美形だと思うけどな







二郎｢あ〜、スマン。既に手え出しちゃった。｣









え、ちょっと

手え出しちゃったって何？


だんだん体温が上がっていく

顔が赤いのがみんなにバレてしまう



先生｢さ、茶番は終わりだ。再開するぞ。｣



みんながサッと前を向き始める


良かった、バレないですむ




二郎｢あ、顔赤いぞ？可愛いな｣



下を向いていた私の髪をそっと上げて顔を見てくる

もっと熱くなっていくのがわかる




『...手え出しちゃったってどう言う意味よ』




彼はフッと笑った




二郎｢そのまんまの意味だけど？｣






すごく心臓がはやい

顔が熱い

だめだ、これは病気だ

二郎を見ると私は病気になっちゃうんだ




『...最近、二郎と居ると心臓がうるさいの。これって病気？』




彼は一瞬驚いた顔をして、すぐに笑った




二郎｢俺もAと居ると心臓がうるさいんだ。これって病気なのかもな。｣




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病気にしてはすごい満たされるんですけど






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