あのコにぞっこん【山田一郎】

ぞっこん８ ページ9

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一郎side




二郎が連れてきたその子は



『こんにちは！山田一郎さんですよね！？尊敬してます！』



なんて言って、俺をすごく尊敬しているようだった


その姿が予想以上に可愛くて戸惑った






顔をちょっとだけ赤くして困っているもんだから



俺とアニメ見たくないか...？



なんて意地悪したらもっと顔を赤くして




『一緒に見たいに決まってるじゃないですか...、！』



なんて可愛い反応するからほっとけない




そういうのは俺だけにして欲しいな。




なんて思うけど、言葉にする勇気など持ち合わせてない



二郎と三郎にはよくカマ野郎みたいなこと言うんじゃねえって言ってるが、今の俺の方がよっぽどカマ野郎だな...





アニメを見ているときも隣のあのコが気になってそれどころじゃなかった




初見だったら危なかったが、2度目だから良しとしよう



そしてアニメについて語っているあのコがすごく可愛い









さり気なく名前で呼んでみた



あのコはアニメのヒロインみたいな表情をする




それがとても可愛くて本当に可愛くて





妹ができたらきっとこんな感じなんだろうな





いいや、それは違う





あのコは妹みたいな存在ではない



もっと大きいもので、もっと胸が締め付けられるもの




一言で言うと、





『あのコを独り占めしたい』




そう




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_________これはきっと恋だ

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