あのコにぞっこん【山田一郎】

ぞっこん２９ ページ30

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Aside



今日もまた学校
ストーカーの犯人は多分私の学校の生徒だ
本当は怖くて行きたくないが、友達もいるし学校では人目に付くから変なことはないだろう



一郎｢大丈夫か...？無理しなくて大丈夫だぞ｣



『大丈夫です...でも学校まで一緒に着いてきてくれませんか？』



一郎｢もちろんだ、迎えにも行くから終わったら連絡くれ。二郎は先に行ってろ｣



二郎｢わかったよ、兄ちゃん｣



二郎が支度を始めて家を出ていく



私も支度をして一郎さんと家を出る




(ｶﾞﾁｬ



周りには登校中の中高生
怪しい人は誰もいなかった



ピコンピコンとメールがくる




｢なんで家から出てこないの？｣


｢俺の事怖くなっちゃった？｣


｢大丈夫だよ、なんにもしないから｣


｢今日は退散するよ、どうせ学校で会えるからね｣



冷や汗が止まらない
ブルブル震える
呼吸が乱れる



一郎｢大丈夫か！？ｯこいつ！！！｣


一郎さんは私の背中をさすってくれた


一郎｢無理しなくていいから、お前の傷ついた姿は見たくない｣



『いいえ、行きます。ここで行かなかったら負けだと思うんです。』



一郎｢...そういう所も好きだな｣



一郎さんはそう呟いた



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学校の正門につく




一郎｢なんかあったらすぐ連絡しろ。仕事の途中でもすっ飛んでいくから。｣




『ありがとうございます』



一郎さんは私の額にキスを落として去っていった




一郎さんってすごくキスしてくるよね...！


凄く嬉しいけどね


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