あのコにぞっこん【山田一郎】

ぞっこん１１ ページ12

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一郎｢なあ、連絡先教えてくれないか？｣



歩きながら言う




『...え！？、私なんかがおこがましいですよ！』




Aはすごい謙虚だよな



そういう所も好きだけど




一郎｢俺がAと交換したいんだよ、それとも俺じゃ嫌か？｣




俺は知っている



Aはこれに弱いんだ



顔を覗き込めば、耳まで真っ赤にする



『い、いえ...私も交換したいです』



Aが上目遣いでこっちを見てくるもんだから



俺もやられそうになる


否、すでにやられた



連絡先を交換すると、


Aが嬉しそうに笑う



一郎｢なんでそんなに笑ってるんだ？｣



と聞けば、




『一郎さんと連絡先を交換出来たことが嬉しいんです...！』




刹那、抱きしめたくなる感情に駆られた






一郎｢...今日、結構寒いよな！｣





照れ隠しで話題を逸らす



『そうですね、もう冬になりますね』



と言って彼女は微笑む





あっという間にAの家に着いた




もっと一緒に居たい




Aも同じ気持ちではないのだろうか



いや、やめとこう



一郎｢じゃあ、また遊びに来いよ｣




名残惜しいが仕方ない




そうすると服の袖を引っ張られる




『あっ、あの、もっと一緒に居たいって言うか...』




彼女が顔を赤くして言う





俺は我慢出来なくて、




Aを抱きしめた





一郎｢俺も、同じ事思ってた｣




お互いの体温が高くなるのがわかる





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ドアの開く音が聞こえた




乱数｢え！？なんで一郎いるの！？なんでAと抱き合ってんの！？｣

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