こーすけ《可愛くない幼女》 ページ30
「……お嬢ちゃん、どっから来たの？」
ぽかんとした顔で私を見つめているのは、こーすけ。なんで、私の事をお嬢ちゃん呼ばわりなのかと言うと。
「迷子？お母さんは？」
何らかの理由で、幼女になってしまったから。
名探偵コ○ンとかと同じ理由だと思ってもらえればいい。
「迷子じゃない。こーすけ、私だよ。Aだよ」
真顔で訴えると、こーすけは戸惑っているようだった。狼狽えてから、恐る恐る聞いてくる。
「え……？A？本当に……？」
「そうだよ。Aだよ」
「あ、そう……」
と言いつつも、『立ち話もなんだし、入れよ』と、こーすけは家の扉を開けた。
傍から見ればとんでもない光景だ。
成人男性が、別に親戚という訳でもない幼女を家に招き入れようとしているのだから。
まぁ、もしなにか疑われたらその時はどうにか弁解するしかないな。そう思って、私も家に入った。
「こんなこと実際にあるんだな」
半ば呆れ、半ば感嘆したように呟きながら、
彼は私の目の前にジュースの入ったコップを置いた。私の好きなオレンジジュースだ。
「ねぇ、これ飲んでいい？」
「おう、いいぞ」
頷いた彼の顔は、普段よりも心做しか柔らかい表情を浮かべている。そういえば、忘れていたが、こいつはよくロリコンと言われているんだったな。
本当かどうかは知らないけど。
ストローの刺さったジュースをちゅーちゅー吸って飲んでいると、視線が突き刺さってくるのが分かった。
顔を上げると、こーすけが私をガン見している。
「なんでそんなガン見してくんの？」
率直に聞くと、こーすけはあからさまに動揺を見せた。
「え、が、ガン見してた？」
「してたわ。思いっ切り。清々しいほどガン見してたよ」
さすがは他称ロリコン……と眉をひそめる。
彼は相変わらず動揺しっぱなしだ。
「そ、そうか……なんかごめん」
落ち込んでしまった彼かなんとなく可愛らしく感じられて、私は笑ってしまう。
「別にいいよ」
それからこーすけの元に駆け寄り、ニコッと笑う。
「幼女と遊べる機会なんてないんだから、この機会を無駄にしちゃダメでしょ？」
「A……」
「ねっ？」
しばらく躊躇った後、彼は頷いた。
「分かった。それじゃ、俺と何して遊びたい？」
「えっとね、鬼ごっこ！！」
「よし、それじゃあ俺が鬼だ！絶対勝ってやる！」
「わーい！！」
お互い、久々に純粋に楽しめたような気がしました。
こーすけ《可愛くない幼女》
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まりな - すごく面白かったです！ ネタなんですが、お互いがお互いを助けようとして過去に戻り、すれ違う。的なお話が個人的には面白そうだなぁと、思っています！ できればキヨさん推しなのでキヨさんがいいです！←めっちゃ失礼してる気がする。… 長文失礼しました！ (2019年9月17日 22時) (
レス) id: 09dc9c6a8c (このIDを非表示/違反報告)
緋奈香 - みねさん» 本当にありがとうございます…！こーすけさんのネタ切れが激しかったのでマジで助かりました！ありがとうございます！書き方クッソ下手ですけど許してください)^o^( (2019年7月16日 22時) (レス) id: 6b4203fd69 (このIDを非表示/違反報告)
みね(プロフ) - 緋奈香さん» どうぞどうぞ！むしろうちの案は作者様のものとして扱って下さいな笑 (2019年7月16日 21時) (レス) id: 214adefcf9 (このIDを非表示/違反報告)
緋奈香(プロフ) - みねさん» なるほど！めっちゃいいですね、そのネタお借りします(^^) (2019年7月16日 21時) (レス) id: 2a8fba13b5 (このIDを非表示/違反報告)
みね(プロフ) - こーすけと一緒にバイキングに行ってみた 的な？やつです笑 どっちが多く食べれるかなど競ったり〜みたいなって思ってます！ (2019年7月16日 6時) (レス) id: 214adefcf9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：緋奈香 | 作成日時：2019年7月12日 16時
