罰ゲーム (ページ7)

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そんなことを願い続ける日々の中、俺は亮ちゃんに飲みに誘われた。
確か宅飲みやったはず。
亮ちゃんの家に招かれて、たわいない話をしてお酒を飲み進めて。

何がきっかけやったかなんて覚えてない。
俺も酔っ払ってた。
お酒とかわいい亮ちゃんに。

亮ちゃんが急に飲んでた缶ビールを強く机に叩きつけたのが始まりやったのは覚えてる。

『まぁるはぁ！！おれのごと、きらいなんかぁ！？』

亮ちゃんの酔い方は相当なものやった。
けど、俺も相当酔ってた。
普段なら優しく諭せるのに、その時は無理やった。
好きが爆発して、お酒のせいで理性もなくて。
やから、多分そのまま押し倒した記憶だけがある。

『本気で言ってんの？』

『ま、る……？』

『俺が亮ちゃんのこと嫌いって、本気で思ってんの？』

強く言いすぎたんやと思う。
亮ちゃんは涙を流し始めて、俺の事を下から見つめてきた。
可愛すぎるその姿に俺は良心が傷んで、亮ちゃんを抱き上げた。
そのまま抱きしめて『ごめんな』と謝った。
亮ちゃんはそんな俺の背中に手を回して肩に顔を埋めた。

『あほ………』

『でも、亮ちゃんのこと嫌いなんて思わんといて？俺は亮ちゃんのこと大好きやねんから』

亮ちゃんはギュッと俺の服を掴んで涙声で呟く。

『おれも……まるのこと、すきやで………？』

普段そんなこと言わへん亮ちゃんからの言葉に胸が高鳴る。
亮ちゃんを離そうとしたけど、亮ちゃんによってそれは叶わんくて。

『まるのこと、そぉいう意味で……すき』

むしろ俺の理性を粉々してきた。

俺はもう一度亮ちゃんを押し倒した。

『後悔せぇへん……？』

『………おん』

『酔った勢いでとか……もう、聞かへんで？』

『きかんでええよ、そんなん、きかんでよ』

何度もしたことあったキスやったけど、俺はまるでファーストキスのように亮ちゃんを堪能した。

それが、俺らが付き合った日の出来事。