罰ゲーム (ページ6)

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亮ちゃんとは昔、お付き合いをしていた。
もちろん、ちゃんとそういう意味で。

亮ちゃんのことはずっと好きやった。
最初はもちろんかわいい後輩としてやった。
小さくて、可愛くて、生意気で、でも甘えたで。
全部がもう刺さった。

俺がおいでと言えば飛びついてきて、高校もわざわざ俺と同じところに来てくれて。
テレビやライブでは俺に強く当たる癖に、裏ではめっちゃ甘えてきたり、俺の変なギャグに笑ってくれて一言一句覚えてたりする。

不器用な人やった、亮ちゃんは。

俺の気持ちはいつしか片想いへと変化していった。
でも伝える気もなくて、このまま昇華していけばいいとさえ思ってた。

でも、現実そうはいかんかった。

デートと言うなの罰ゲームに俺と亮ちゃんは当たってしまった。
まぁこれは普通にお互いゲームに弱かっただけやねんけど。
それでも、俺は片想いの人相手と一緒に一日中一緒に居ることになった。

冒頭の動揺が凄かったなと未だに思う。
でも、途中から振り切った俺は逆に振り切りすぎやと思う。
亮ちゃんが逆に動揺してたし。
でも、素敵な時間を過ごせた。

その日から亮ちゃんからの視線を感じるようになった。
俺も振り切って亮ちゃんに接するようになった。

昇華なんかせんでもいい。
でも、別に両想いになんてならんでもいい。
このまま、この時間が過ごせたらいい。
ただ心からそう願った。