三十六話 ページ37
尾形とAは夕張へ向かっていた。
『別に私1人でも良かったのに。』
尾「2人の方が交戦した時楽だろ。」
周知の通り尾形百之助は素直でない。
先日Aが一般人(遊郭の人)に攻撃しないのを見て尾形は危険を感じたのだ。
尾「お前は、男に危機感を持て。」
『なんでですか？』
尾「なんでもだ。」
『百之助さんは？』
尾「俺は別だ。特に牛山には気を付けろ。」
Aは男兄弟がいたため、男性が近づいてきても危機感は無い。
たとえそれがいかがわしい店の者だとしても彼女は気付かないのだ。
『百之助さんは、兄弟いた？』
尾形は、お前の妹の許婚が弟だなどとはいえなかった。
尾「弟がいたが戦死した。」
『そっか。私の弟は、日露戦争から帰ってきたけど
右手首から下がなかった。
弟は名誉なことだと言っていたけど
わたしは素直に、そうだねなんていえなかった。』
尾「お前の弟、どこ所属だ？」
『父が、花澤中将の死後に鶴見中尉と契約を結んだから、3人の兄弟全員が第7師団にいるよ。』
尾「そうか。第7師団とはいずれ戦うことになる。
お前は、兄弟を殺せるか？」
『わたしが殺さなかったら百之助さんが殺してくれるでしょ？』
屈託のない笑みを向けてきたAのおでこに、尾形は
コツンと拳を当てたのだった。
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リズリズ(プロフ) - HA LUさん» 大変申し訳ありません！確認してきますね！ご指摘ありがとうございます^_^ (2020年8月26日 20時) (
レス) id: 9e42cd99bf (このIDを非表示/違反報告)
HA LU(プロフ) - 五話の最後の方の尾形さんが話しているはずなのに鶴見さんが話しているみたいなんですけどこれは間違いですか？（尾「ーーー。」←これじゃなくて、鶴「ーーー。」←こうなってます） (2020年8月21日 18時) (レス) id: 4520b61900 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：rizu x他1人 | 作成日時：2020年4月28日 20時
