十五話 ページ16
『毎日一日中訓練なんてつまらないし。てかもっと強いやつ連れてきなさいよ。私もう子供じゃないし。』
このころA、絶賛反抗期
父の加齢臭に敏感になるお年頃である。
このころすでに大人の男を投げ飛ばしたりするほどの実力があったA。
訓練に飽き、金融街へやってきた、
のだが
『お腹減った。そろそろ帰ろう…？
どっちの道だっけ。』
迷子になったA(18)
なにしろそれまで屋敷から最低限でなかったので箱入り娘状態なのだ。
『勇作さんからのマフラーつけといて良かったー。
これがなきゃ凍死するよ。
ん？』
海のみえる崖に着くと、1人の軍服をきた男が海を眺めて座っていた。
その背中は、悲しいような、虚しいような
そんな感情を背負っているように見えた。
Aは、そんな背中の儚さに心打たれたのである。
男「迷子か？服装からしてボンボンか。」
『…紅桜邸がどっちにあるか分かりますか？』
男「それならこの崖の裏をまっすぐ行けば着く。」
片目だけちらりとこちらに向けたその顔は、
すこし目元が勇作さんに似ているようにも思えた。
『ありがとう、ございます。』
その後無事に家までたどり着いた彼女はその日から男が忘れられなくなってしまったのだ。
『(名前聞けばよかったな。)』
この出来事でAの反抗期が終わり紅桜邸全員が安堵したと言う。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 133人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
リズリズ(プロフ) - HA LUさん» 大変申し訳ありません！確認してきますね！ご指摘ありがとうございます^_^ (2020年8月26日 20時) (
レス) id: 9e42cd99bf (このIDを非表示/違反報告)
HA LU(プロフ) - 五話の最後の方の尾形さんが話しているはずなのに鶴見さんが話しているみたいなんですけどこれは間違いですか？（尾「ーーー。」←これじゃなくて、鶴「ーーー。」←こうなってます） (2020年8月21日 18時) (レス) id: 4520b61900 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：rizu x他1人 | 作成日時：2020年4月28日 20時
