山猫と山猫［尾形百之助］弍 (ページ46)

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八十九話ページ46

尾「…。お前が前、俺に罪悪感がどーたらこーたら言ってきたろ。

　あれと同じことを言ってきたよ。

　人を殺して罪悪感を微塵も感じない人間が、この世にいていいはずがないと。」

『あはは、相変わらずだなぁ。

　
　でもその様子だと、百之助さんは罪悪感を感じたんじゃないの？

　少なくとも、勇作さんを殺した時は。』

尾「さぁ、な。」

『貴方の中で整理がついたら、その時は一緒に勇作さんのお墓参りに行こう。

約束。』

尾「…お前には一生かなわねぇ気がしてきたよ。」

瞬く星が広がる夜に

2人の男女の心はまた近づく。

無数の星たちの中に、よく見れば一層際立つ星がいる

人によってその星は変わるという。

なぜならば、

その星は、自分を見守り続ける死者なのだから。

きらきらひかるお空の星よ

(あぁ、空から見守る私の愛しい人よ)

瞬きしてはみんなを見てる

(何度も瞬きをするたび、私たちを見ていますね)

きらきらひかるお空の星よ

(あぁ、空から見守る私の愛しい人よ)

きらきらひかるお空の星よ

(あぁ、空から見守る、もう逢うことのない人よ。)

みんなのお歌が届くといいな

(決して届くことのないこの思いがあなたに伝わることを願っています。)

きらきらひかるお空の星よ

(あぁ、空から見守る、もう会うことのない人よ。)

___武鹿悦子作詞・フランス民謡

闇は深くなり、先ほどまで話していた2人からは寝息が聞こえて来る。

一つの星が、2人を見守るようにして輝いている。

最後に輝いた一つの星、みなさんは誰を思い浮かべましたか？

きらきら星の解釈はまるっきり私の解釈なので間に受けないように笑
まあこういう民謡ってちょっと怖い意味があったりするものですよね。シャボン玉の歌みたいに。
みなさんもそういうの考えてみると結構面白いですよ

さて次話から禁断のストーリーに移ります

みんな大好き姉畑支遁がいよいよ登場です。