山猫と山猫［尾形百之助］弍 (ページ39)

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八十二話ページ39

白「こんな危険を冒してまで俺を取り戻しにくるなんて…。

　俺は脱獄王だぜ？自分で逃げられたのに…。」

ア「みんな白石は諦めようと言った。
　でも助けに行こうと言ったのは杉元だけだ。」

白「え、ほんと…？」

杉「網走ではお前が必ず役に立ってくれる。

　お前を信じたから助けに行こうと決めた。

でも…思い出したんだよ白石。鰊番屋でであった変なじじいのことを…。」

白「え？」

杉「お前…土方と内通してたな？

ずっと土方にこっちの情報を流してたんだろ…。」

白石が逃げ出そうとドタドタしたことですこし気球が揺れる

『うぉ、。』

よろめいたAを尾形が支える。

杉「まて白石逃げるな！これをみろ！」

杉元が取り出したのは、牛山から預かった、白石が牛山に渡した辺見和雄の刺青であった。

杉「これはでたらめの写しだった。

　おまえは、俺たちを裏切ってなかった。」

白「は、はは、そう！その通り！

　言ったはずだぜ、俺はおまえらにかける！」

杉「でも牛山がこの場にいなくて良かったな。
　
　旭川製の特大ストゥで白石の肛門を破壊すると言ってたぞ。」

白「やだぁ

あっ、てかAちゃんすごい久しぶりな気がするんだけどぉ～。

　元気だった？」

『…役立たずじゃち書いちょっ。』

白「え？なに、役立たずって単語が聞こえたんだけど？」

Aはにっこり笑顔でその場を凌いだ

尾「おまえさっき白石になんて言った？」

『役立たずだと聞いてるって言った。』

杉「なに言ってるかわからないからって薩摩弁乱用するのやめてっ！」