山猫と山猫［尾形百之助］弍 (ページ26)

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七十二話ページ26

ア「す、杉元！け、怪我はないか！！！」

アシリパがAと杉元の間に割って入ってきた。

杉「さっき俺は大丈夫って言ったじゃないの。」

ア「そ、そうだったっけ？あ、あは、あははは。」

Aは立ち上がって尾形を探していた。
尾形はAを遠くから見つめている。

彼女が近づくと、尾形は顔を逸らしてしまった

『え、なに。どうしたの？』

尾「おしゃべりは楽しかったか。」

『？怒ってるの？』

Aが尾形の顔を覗き込むと
眉間にシワを寄せ口を尖らせる尾形の顔があった。

その顔がおかしくてAは笑ってしまう

『ふふ、変な顔だぞ、尾形上等兵。』

尾「誰のせいだと…っ！！」

Aは尾形の背中におでこをつけた

『許してくれてありがとう。』

Aはそのあとアシリパを通じてアイヌの女性たちに服を仕立ててもらった。

尾「…。やられたな。」

その後女性たちによって料理がもてなされ杉元のオソマが大活躍した。

※あ、味噌です

ア「A！アイヌの装束だが、何枚か余っていたそうだ！服を買うまでは私とお揃いにしよう！」

『ちょっと、水浴びしてくる。

コタンから離れていれば大丈夫なの？』

ア「それなら大丈夫だ！」

Aは、コタンから少し離れた川へと向かった。