僕たちを忘れていく君に。2 (ページ7)

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Story.55 ページ7

永瀬「は、なに言っとるん、」

平野「そうやよ、みんながこう言ってくれたんやで！」

俺と紫耀がそう言うと、Aはもう気持ちを変えへん、そんな表情でこう言った。

「私は、関西が大事やから。私には、関西しかないから。」

永瀬「A、けど！」

「こんな女の私を受け入れてくれて、歌もダンスもなにもできん、そんな私を育ててくれたのは関西ジャニーズJr.や。後輩もたくさんできて、今度は私が関西ジャニーズJr.に恩返しせんと。」

西畑「A、」

そして、Aはこう言った。

「康二、柊真、大吾、流星。ごめん、私は東京行かれへん。せっかくのチャンス逃してごめん。

紫耀、廉。2人で東京行って、新しい場所で夢叶えてや。」

「「「A/Aちゃん………。」

Aの関西への想いに、涙が出てきた。

それは俺だけやなく、みんなも一緒やった、

柊真くんを除いて。

きっと、柊真くんは柊真くんでもう決意してたんやろう。

向井「っ…、もー、A泣かせんなや！」

西畑「どんだけ仲間思いなんやねん！」

大西「Aちゃんに泣かされるなんて思っとらんかった！」

「えっ、ちょ、私なんで怒られとるん？」

金内「A。」

「ん？」

金内「わかった。関西で、頑張ってや。」

頑張ってや、その言葉の意味に、俺は気づかなかった。

「えっ、頑張ってって柊真も………金内「紫耀と廉も！東京で頑張ってや。」

平野「おん！頑張る！」

永瀬「じゃあ、明日ジャニーさんのとこ行ってくる。」

「私もそこでちゃんと断ってくる。緊張するわ。笑」

西畑「大丈夫や、お前ら3人なら。」

「うん、ありがと。」