僕たちを忘れていく君に。2 (ページ20)

今日:5 hit、昨日:3 hit、合計:134,136 hit

Story.68 ページ20

永瀬「じゃあ、また。」

「うん、また。」

.

.

廉くんが帰った。

今日のAと廉くんの様子を見て、

高橋「俺には入り込む余地なし、か。」

そう改めて思った。

俺は所詮親友なんや。

長尾「高橋くん？」

高橋「ああ、いや、なんでも。」

あっぶな。

このことバレたら後が怖いわ。

藤原「俺、一個みんなに提案があるねん。」

道枝「なんすか？」

藤原「Aの病気のこと、事務所の人に話さん？」

「えっ。」

丈くんがそう提案すると、表情を硬らせるA。

大橋「ああ、確かに。話して、仕事のサポートしてもらったほうがええんやない？」

大西「僕も同感やな。Aちゃんはどう思う？」

「………うん、わかった。しゃあない、もんな。」

藤原「じゃあ、俺来週あたり滝沢くんに話しに行くわ。ほんまは今すぐにでも行きたいんやけど、東京やからな。他行く人？」

そう丈くんが言うと、みんな手をあげる。

藤原「恭平は？」

高橋「俺も行く。」

藤原「よし、じゃあ全員で行くか。」

こうして、全員で東京に滝沢くんに話をしに行くことになった。

大橋「あっ、そういえばこれから誰がAと家まで一緒に帰るん？」

送る？やなくて一緒に帰る？は大橋くんなりの優しさやったんやろうな。

そして、しばらくは全員で変わりばんこで一緒に行き帰りすることになった。