Story.20 ページ20
「えっ？」
「あんな奴ってなんだよ。Aはあんな奴なんかじゃねえ！」
そう、岸は声を荒げた。
当然と言えば当然だ。
けど、岸が怒るとは思ってなかった。
「Aのは好きになる人が決まってる？んなわけないだろ！諦めつけるんじゃねえよ！」
「………。」
「平野。俺はAの特別になれるとは思ってない。Aの特別は、永遠に平野だ。」
「だから！」
「未来なんてわかんないだろ？もしそう思ってるなら、変えてみろよ。」
「………。」
「けど、俺はAが好きだ。だから譲らない。俺たち、ライバルなんでしょ？」
「岸、」
岸の言葉は、自分でも驚くほど心に入って来て。
Aが好きになる理由も、少し、ほんの少しわかった気がする。
けど、
「………ごめん。無理だ。Aと仲直りすることも、お前のライバルになることも無理だ。」
「………そっか。じゃあもうこれ以上言わないや。」
「ごめん。」
「気にすんなって。誰にでも出来ないことはある。ごめんな、押し付けるみたいになって。」
「いや。」
「じゃあ。」
そう言い、Aの元へ向かった岸。
もうこれで、岸と話すのも最後になるのか。
自分でしたことだけど、なんかモヤモヤする。
って、我儘だよな。
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しおり(プロフ) - 名前変換が出来ないんですが…… (2020年1月18日 16時) (
レス) id: 96f5ada8d8 (このIDを非表示/違反報告)
ひーちゃん(プロフ) - ありがとうございます。削除しないので、これからも読んでいただけると嬉しいです。 (2019年5月31日 22時) (レス) id: 97ba7d9845 (このIDを非表示/違反報告)
なつみかん(プロフ) - いつも見てます！消さないでください！ (2019年5月30日 20時) (レス) id: bd9756f7dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひーちゃん | 作成日時：2019年5月16日 19時
