４.感謝 ページ6
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私の目の前に堂々と立ち、彼女の振り上げた手を掴んでいる彼。＿＿＿＿確か、名前は……
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『＿＿＿＿涼野さん……でしたっけ？』
「はぁ、クラスの名前くらい……ちゃんと覚えろ」
ため息をつき、彼女から手を離す。離された彼女は驚きを隠せておらず、しばらくすると青ざめた顔。
「ふ……風介……く」と震えながら言う彼女は、一体何に怯えているのか私には分かりません。
「貴様………
やって良いことと……悪いことの区別がつかないのか？」
その声は冷たくて、冷気を感じる。普通の人ならば「怖い」と思うのかも知れませんが、私はそうは感じません。
涼野さんは、私が殴られるのを回避してくれた方なのです。怖がるだなんて、そんなことはありませんよ。
「それに＿＿＿＿＿いつ、名前で呼んでいいと言った？
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＿＿＿＿＿私は認めた者にしか呼ばせない」
教室中がまるで冷凍室のようです。今の時期は、そんなに寒くないはずなのに、とてつもなく寒いと感じます。
彼女は、この状況に耐えきれなくなったのか、教室から飛び出てしまった。
自業自得＿＿＿というのですかね。
『………ありがとうございます』
「別に……礼などいらない」
『それでも………ありがとうございます』
席を立ち、彼に向かって頭を下げる。下を向けば、長い前髪がぽわっとなり、視界が少し良くなる。
「……ｯ…い、…いいから、頭を上げろっ！」
そう恥ずかしそうに言う涼野さん。
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＿＿＿＿＿彼の言葉が冷たくとも、心は温かいです。
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名無し - 好き (2020年5月12日 18時) (
レス) id: 2f5b564e20 (このIDを非表示/違反報告)
飛鳥 - 更新ファイトー！ (2020年3月22日 17時) (レス) id: 5955d179f7 (このIDを非表示/違反報告)
飲まれないサイダー - 更新楽しみにしてます。頑張ってください！ (2019年3月18日 1時) (レス) id: 25700576af (このIDを非表示/違反報告)
華 - とっても面白いです!!!私永世メンバー好きなんですよねー！更新楽しみにしてます！ (2019年1月20日 6時) (レス) id: 5c6544e03c (このIDを非表示/違反報告)
ナマケモノの人 - 更新してくれー面白いので♪ (2019年1月12日 0時) (レス) id: d7ee1f74b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：hinari
| 作成日時：2018年8月20日 19時
