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反省と謝罪 ページ7

「ある人が教えてくれたんだ。Aはここに匿われてると。穏やかな顔をした男だった。不思議な力を使うようで煉獄家を襲撃した時、俺は俺じゃないくらいの力が出た。Aを一緒にいた女と一緒に始末できるくらいに……だが、君の弟だろうか…彼に思いっきり蹴り飛ばされた。」

「むっ……(千寿郎?…いや、緋酉の仕業だな)。確かそのあと、投獄されたと聞いたが脱獄したようだな」

「ああ。父上にも勘当を言い渡され、弟も泣いていた……数日後、あの男が俺を訪ねてきて、また力が沸いてきて俺は塀の中から脱出して、気付いたらここにいた。何もない、誰もいない空間。



あの時の俺はAが全て悪いと思っていた…愚かだった。………話を聞いてくれてありがとう」


金成は杏寿郎に頭を下げた。

「……確かに君がAにしたことは許されることではない!だが君は反省している。それはいいことだ!」

「だが、俺は…俺は父上からも見切られたんだ。俺の死を悲しむものはいないんだ…」


「そんなことはない!!俺が手を合わせてやる!誰も悲しむものはいないと言うのはやめるんだ!」

ぽろっ…


「俺が亡くなって涙を流したやつなんていなかったんだ…だから……」



「だが金成はこちらの世界にいるのだろう…」




ぽろっ…



金成から涙がこぼれ落ちた。


「……ごめんなさい…Aっ……父上……脅した人達も………ごめんなさい…ごめんなさい………」


ピカーーーっ



金成が光に包まれるとそれまで金成が来ていたボロボロの服は真っ白な服へと変わった。



「っ…ありがとう、ありがとう……煉獄さん」


金成は杏寿郎にしがみついた……やがて、落ち着きを取り戻した。




「貴方と会って、自分の中の澱みが無くなった。ありがとう。」

「どうしたのだ?」

金成の表情に違和感を感じた。

「煉獄さんはAを探しに来たといっていたね。だけど…Aが俺よりも寂しいところにはいないはずだ。Aの回りには笑顔で満ちていたから……だから……」



金成は震えた……

託されたもの→←天国の隅で…



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作者名:緋酉 | 作成日時:2021年1月30日 21時

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