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57話。 ページ10

A『あ、い、う、え、お、か、き、く、け、こ、さ、し…この階ですね。』

太宰「此処広くない…?」

中也「真逆階によって名前で住むところが決まってるなんてなァ…」

すると廊下に人が1人立っていた。

A『あれ?私達が来るのをわざわざ部屋の前で待っててくれたんですか?白多蒼さん?』

蒼「私は複数人の足音が聞こえたから出てきただけですが?」

A『あれー?可笑しいですね。真弥さんに聞いた所によると此処の部屋は全て防音で外の音も中の音も聞こえずらくなっている筈らしいんですけど?』

太宰「…。」

真弥「蒼…貴方がこんな事したの…?」

蒼「何の事ですか?」

A『まぁ根拠は貴方と真弥さんの匂いが似ていた事と前に真弥さんの家に来た時の視線…それぐらいなんですけどねー。』

蒼「そんな事じゃ突然私が疑われる理由にはなりませんね。」

太宰「駄目だよAの証拠を疑っちゃ…虎の鼻はとても良いし虎の虎眼は視野が広い。あとAは私並みに記憶力が良い。そして君は防音で音の聞こえにくい部屋に居るはずなのに部屋の外に居た。証拠には充分過ぎないかい?」

A『…貴方は私に云いましたね。【あの抗争を生き残ったお前達は嘘吐きで悪で人殺し】だって…今は貴方も変わらない者となっているのでは?貴方も仲間を戦わせ、殺人予告を出し、今真弥さんに嘘を吐いた…』

蒼「そうだな…俺はお前達と変わらない。元々この家にも暗殺者として雇われた訳だしな…だが俺はお前達が嫌いだ。この世で一番。」

A『一人称が《俺》に変わってますよ?』

蒼「元々此方が本当の口調だ。」

中也「まぁ俺らの事を嫌いな奴は万単位でいるだろうしなァ…」

蒼「俺も昔は其方側に居た。でもな此処の奥様…真弥様のお母様に拾われて暗殺者は辞めた…否、辞めさせられたが正しいか…俺は奥様とその家族を守っていきたいと誓ったんだ。」

太宰「でもその誓いは私達マフィアのせいで果たせなかった…と?」

蒼「…3年前の話だ。俺は護衛としてヨコハマに奥様と一緒に会社の新しい支部のオープンセレモニーに行っていたんだ。だがそこに抗争中のマフィア達が突っ込んで来た。そこで奥様は亡くなった…俺はそれから考えた。何が悪かったのかと…初めの1年は自分を責めた。2年目はマフィアや抗争を恨んだ。3年目にしてその抗争を放っている政府やこの国が悪いと思った。」

真弥「それでこんな事をしたの…?」

蒼「そうです。」

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もったん☆(プロフ) - 話が出来次第パスワードを無くすのでそれまで待ってて下さい(汗)ご感想ありがとうございます! (2018年11月8日 20時) (レス) id: c140e273f3 (このIDを非表示/違反報告)
玲奈 - 面白かったです!パスワード教えてください! (2018年11月8日 20時) (レス) id: dd34fb9e9d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もったん☆ | 作者ホームページ:ないのです。  
作成日時:2018年8月30日 22時

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