#61 ページ23
俺は自分を囲っていた兵士の1人に背中を蹴り飛ばされて我に返る。
今の…
…これが走馬灯の様に記憶が蘇る、そういうことなのか。
あれが噂通りのものであれば俺はここで死ぬのだろう。
『…グルッペン、トントン。感謝する』
俺が声を出すと、
国王は俺の声色に諦めを感じたのか、
俺の言葉で国王は兵士達の銃を下させた。
銃口が下を向く。
『ゾムもだ』
インカムの向こうからグルッペンの声が聞こえた。
gr「やっと戻ったか。心配させるな」
『すまない』
おれの頭に残っているのは3人の言葉。
��お前がどこの誰でも関係あらへん！
俺達は3人仲間やろ？
誰が何と言おうと一生味方でいたるから安心せぇ！"
��お前は俺達の敵を全員倒す、という約束をした。
山賊であろうが、約束は守ってもらう。
俺達といる限りはこの国の幹部だからな！��
��Aは何しててもAや！俺の自慢の兄ちゃんに変わりないわ！��
俺は仲間、というものを甘く見過ぎていたようだ。
gr「A、お前は何も心配するな。俺も全て共に背負ってやる。好きに暴れろ」
その言葉で俺は口角が上がる。
人に言っておいて俺が沈んだ顔をしていたのでは格好がつかないな。
仲間が。
皆が、俺に任せてくれた。
何としてでも我々国を勝ちへと導かなければ！
俺は立ち上がる。
『俺はギャンブルが好きなんだ』
俺の唐突の告白に相手は答えた。
θ「そうか。知らなかった」
『教えていないからな』
売り言葉に買い言葉。
皮肉には皮肉を返す。
相手は父親、俺が目をどうしたところで圧も何も感じない。
『だからな、ゲームをしたいんだ』
最後くらい遊んでくれよ！と笑う。
俺は床にあった銃を拾い上げて弾を1発だけこめた。
弾が1/6発入った銃を静かに床に置き、
相手の足元に蹴り飛ばす。
『銃弾は1発。そして空砲は5発。
自分の頭に引き金を引いて相手に渡す。
これを1発ずつ繰り返す。
弾はお前の方で今好きに入れ直して良いぞ。
リボルバーを回すのもお前で良い。
銃弾に貫かれた方の負けだ。
天井に向けての発砲も可能だが、それが空砲であった場合も負けだ』
俺はルールを説明する。
その間に相手は銃を手に取り中を見る。
ゾムを兵士に預けて。
『さあ始めようか。
＿＿＿ロシアンルーレットを』
俺は自分でも分かる程口が歪み、口角が上がっていた。
これが、
俺が見た、俺が望んだ、
＿＿＿未来だ。
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りと - お疲れ様です！何と言ってもあの話が…と言いたいところですが何故か一番好きなのは作者様の敬語でユニークなことを言ってる時ですかね…(何だこいつ)兎にも角にも、楽しませて戴きました！面白い作品を世に放って下さり有難う御座います！！ (7月24日 9時) (
レス) @page50 id: ffe5a6a019 (このIDを非表示/違反報告)
さささ(プロフ) - わんぱんさん» そういうことです！読んでいただきありがとうございました！ (2020年11月22日 20時) (レス) id: 328f3541a2 (このIDを非表示/違反報告)
わんぱん(プロフ) - ああああ！！！61とか紛れ込んでると思ってたがそういう事か！すごい面白かったです！感動しました！素敵な作品ありがとうございました！ (2020年11月20日 7時) (レス) id: b542029aeb (このIDを非表示/違反報告)
さささ(プロフ) - れいんさん» ありがとうございます…！ (2020年4月23日 19時) (レス) id: 328f3541a2 (このIDを非表示/違反報告)
れいん - お疲れ様です。とても感動しました。 (2020年4月22日 14時) (レス) id: 4d71c550a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さささ | 作成日時：2020年3月18日 8時
