#62 ページ24
θ「先手も俺が決めて良いのか」
『もちろん』
シータは俺に銃を投げて寄越す。
俺はそれを取る。
θ「お前からだ」
俺自身ロシアンルーレットをするのは人生2度目だ。
1度1人でして見事実弾を最後まで残せた記憶がある。
…アイツは実弾の位置を確認してからリボルバーを回していた。
狙って弾の場所を移動させたに違いない。
どこに実弾を入れたのだろうか。
命懸けのギャンブル…。
良いね。楽しい。
俺は自分のこめかみに銃を当て、引き金を引く。
ｶﾁｯ
乾いた音が響いた。
意識も残っていることから弾は入っていなかったことが分かる。
θ「ははは！運が良かったな」
『運も実力の内だ』
俺は銃を投げて返す。
相手はなんの躊躇もなく引き金を引く。
そこに弾は入っておらず、俺に銃を投げる。
相手もすごく笑っている。
やはり…いつ弾が来るか分かっているんだな。
俺の予想だと弾は終盤2発のどちらかに入っている。
俺は先程より悩まず引き金を引く。
乾いた音が響く。
θ「先程とは打って変わって、躊躇わないんだな」
『ここには入れないだろうと思ってな』
相手はこめかみに銃を当て、引き金を引いた。
もちろん、弾は出なかった。
銃を受け取った俺は考える。
この勝負の行方は見えていない。今ここで考えるしかない。
だが、相手のする事は何となくだが予想出来る。
俺が撃つ時に回ってくるように弾を入れているだろう。
俺が気づかなければラッキー。
俺が気づいて天井に発砲しても、俺に銃という攻撃手段は無くなり、その瞬間撃ち殺せる。
その証拠に相手は銃を手から離していない。
恐らく弾はここに入っている。
俺はゆっくりと銃を持っていた手を上げる。
銃を下ろし、周りで見ている兵士達の視線もそれに合わせて動く。
θ「…俺の勝ちだな」
そう言われるが、気にしない。
そのくらい油断してくれていた方がやりやすい。
『＿＿俺の勝ちだ』
俺は勝ちを宣言し、天井に向かって引き金を引く。
ﾊﾟｧﾝ!!!
爆発音が俺の手元から鳴る。
その瞬間、国王も俺に発砲するが俺はナイフで弾を切る。
そして兵士の内の2人が動き出し、味方であった者達を撃っていく。
この国の銃はボルトアクション。
努力が身を結ぶとはこういうことを言うんだな。
ゾムもその2人に便乗するような形で
自分を見張っていた2人を殺す。
さぁ、ここからが本番だ。
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りと - お疲れ様です！何と言ってもあの話が…と言いたいところですが何故か一番好きなのは作者様の敬語でユニークなことを言ってる時ですかね…(何だこいつ)兎にも角にも、楽しませて戴きました！面白い作品を世に放って下さり有難う御座います！！ (7月24日 9時) (
レス) @page50 id: ffe5a6a019 (このIDを非表示/違反報告)
さささ(プロフ) - わんぱんさん» そういうことです！読んでいただきありがとうございました！ (2020年11月22日 20時) (レス) id: 328f3541a2 (このIDを非表示/違反報告)
わんぱん(プロフ) - ああああ！！！61とか紛れ込んでると思ってたがそういう事か！すごい面白かったです！感動しました！素敵な作品ありがとうございました！ (2020年11月20日 7時) (レス) id: b542029aeb (このIDを非表示/違反報告)
さささ(プロフ) - れいんさん» ありがとうございます…！ (2020年4月23日 19時) (レス) id: 328f3541a2 (このIDを非表示/違反報告)
れいん - お疲れ様です。とても感動しました。 (2020年4月22日 14時) (レス) id: 4d71c550a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さささ | 作成日時：2020年3月18日 8時
