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俺は走って逃げた。
警官が、俺を育ててくれたみんなを捕らえているのが見えたからだ。
おじさんは俺を見つけて、「逃げろ!!!」って言ってくれた。
俺はその言葉に押されて走って逃げた。
山賊の家があそこにあると知った警官達が取り締まりに来たのだろう。
どこまで逃げれば良いのだろう。
分からない。
とりあえず、声の聞こえない所まで＿＿。
俺は良過ぎる自分の耳を少し塞ぎながら走った。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
＿＿＿
『…どこだろう。ここ』
気がつくと俺は見知らぬ木が生える所に到着していた。
俺が住んでいた山からは離れられた、筈だ。
歩いていると小さな小屋を見つけた。
そこは最近10年の間、人が生活した痕跡はなかった。
布団や机があるが、暫く使われていないのだろう。
ボロボロだ。
でも充分だった。
俺は走り疲れた身体を休める様に深い眠りについた。
それから数日、
俺はあることを思い出した。
『また会おう、って言っちゃったな…』
あの2人のことである。
今頃俺がいなくて探し回っているんじゃないだろうか。
いや、火事の噂が街に広まって察しがついて探していないかもしれない。
いずれにせよ、
またあの2人に会いたい、
俺はそう思った。
生きる目標ができた。
目標ができたらからには達成しなければいけない。
小屋の床に違和感を覚えて埃を払うと、扉の様なものがあり、地下へ続く階段が出てきた。
階段を下りるとそこにはナイフ、手榴弾、銃…
武器が沢山置いていた。
どんな手を使ってでも生き延びる。
これは俺の前に住んでいた人の物だろうが使わせて貰おう。
それらはとても切れ味が良く狩りも楽になっていった。
しかし、そこで暮らして早半年。
アイツらに会うための金が一向に貯まらない。
俺はただ生きてるだけではアイツらに会えないことに気づいてしまったのだ。
その日から近くの街に下りて、盗みを働くようになった。
通行人の財布をスったり、たちの悪い悪戯をする奴らを懲らしめたついでにそいつらの財布を取ったり。
だがこれも所詮小銭稼ぎ。
生活費以上が貯まらない。
そんな時、
「君、最近街の不良を懲らしめているのは君かね？」
いつも通り不良と遊んでいたら老紳士に声をかけられて大量の金を貰った。
この街のお偉いさんらしい。
＿＿これだ。
人の頼みを聞き、それに応じた額を貰えば財布を盗るのに加えて金を稼げる。
_
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りと - お疲れ様です！何と言ってもあの話が…と言いたいところですが何故か一番好きなのは作者様の敬語でユニークなことを言ってる時ですかね…(何だこいつ)兎にも角にも、楽しませて戴きました！面白い作品を世に放って下さり有難う御座います！！ (7月24日 9時) (
レス) @page50 id: ffe5a6a019 (このIDを非表示/違反報告)
さささ(プロフ) - わんぱんさん» そういうことです！読んでいただきありがとうございました！ (2020年11月22日 20時) (レス) id: 328f3541a2 (このIDを非表示/違反報告)
わんぱん(プロフ) - ああああ！！！61とか紛れ込んでると思ってたがそういう事か！すごい面白かったです！感動しました！素敵な作品ありがとうございました！ (2020年11月20日 7時) (レス) id: b542029aeb (このIDを非表示/違反報告)
さささ(プロフ) - れいんさん» ありがとうございます…！ (2020年4月23日 19時) (レス) id: 328f3541a2 (このIDを非表示/違反報告)
れいん - お疲れ様です。とても感動しました。 (2020年4月22日 14時) (レス) id: 4d71c550a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さささ | 作成日時：2020年3月18日 8時
