年上彼氏〜four〜

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俯く私の顔を覗き込む信ちゃん



「なんや？仕事で失敗でもしたんか？」

「ううん、どちらかというと仕事できるからかな．．．」

「ん？」

「私ね、名古屋に行くの」

「名古屋？よかったやん、美味いもん多いで」

「出張じゃないんだよ？」

「．．．転勤か？」

「うん」

「マジか」

「来月からなんだ」

「．．．頑張って来い」

「いいの？私いなくなっても」

「俺は大丈夫」

「ヤダ」

「ヤダってなんやねん」

「だって．．．」

「子どもちゃうんやから」

「そうだけど、」

「仕事は仕事や」

「わかってるよ、そんなこと」




分かってるよ、


仕事だもん、

与えられたことちゃんとやって、

ていうか自分から積極的にやりたいよ



実際、今回任された仕事自体には胸弾ませてるよ



どれだけ自分の力発揮できるんだろうって、そうやって考えられるけど









信ちゃんと離れなきゃいけないことがその気持ちを弱める





「会えなくなるわけちゃうし、新幹線乗ったらすぐやん」

「そうだけどさ．．．」

「好きなんやろ、仕事。」

「そうだけど」

「ええやん、頑張ってきたら」

「私は．．．そんな簡単に割り切れないよ」

「...でもそうせなアカンやろ」

「．．．私は信ちゃんと一緒にいれないのは、嫌なの」

「A、いい加減にしぃ」




信ちゃんは、なんでそんなにキッチリしてるんだろう


信ちゃんにとってはどうってことないことなのかな？


別に私がどこに行こうとあまり気になんないのかな．．．

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