52話 文化祭7 ページ3
Aside
タタッ。
さっき、鈴村さんに…キスされて抱きしめられた。…びっくりしたけど何故か嫌じゃなかった。お客さんに触られた時は凄く気持ち悪かったのに、鈴村さんに触れられると安心する。
A「…何でだろう。」
っそれよりも!急いで行かないと!
実は谷山さんからメールが来ていた。
谷山〈屋上へ繋がる階段に来て。待ってるから。〉
…何かあるのかな?とにかく急ごう。
谷山「あ!Aちゃん!」
階段のところへ行くと谷山さんがいた。
A「谷山さん!遅くなってすいません。」
谷山「ううん、大丈夫だよ。」
A「こんな人気のない所でどうしたんですか?」
谷山「こういう所じゃないと、2人きりになれないと思って。」
A「?谷山さんは2人きりになりたかったんですか?」
谷山「もちろん!こうして制服姿のAちゃんと2人きりになれて嬉しいよ。」
A「あ、そういえば制服姿は初めてですね。」
谷山「うん!凄い可愛いよ。」ニコッ。
A「!…谷山さんは所々子供っぽい所がありますね。」
谷山「えぇ?何それー。」
A「さっき福山さんから聞いたんですけど、輪投げで喜んでたんですよね?(笑)」
谷山「!あー、潤のやつ言いやがったな。だって輪投げ楽しいじゃんか!」
A「ふふっ。それにさっきの笑顔も子供っぽかったですよ?」
谷山「プリライのリハの時も言ってたね。俺の笑顔は好き…?」
A「はい…。楽しんでるんだなぁっていうことが伝わってきます。」
谷山「そっか…ありがと。」 すとっ。
谷山「Aちゃん、こっちおいで。」
谷山さんは座って、私を手招きした。
A「え?あ、はい…。」
スッ。ぐいっ。
A「へっ…!?」
ぎゅうっ。
谷山「…捕まえた。」
ニヤッ。
私は谷山さんの腕の中にすっぽり収まってしまっている。しかも後ろから抱きしめられている。
A「え!?あ、あの…っ!?」
谷山「Aちゃんちっちゃいね…。すっぽり収まる。…。」
スンッ。
谷山「!……鈴くんの匂いがする。」
A「えっ!?」
あ…!さっき鈴村さんに抱きしめられたからか…。
谷山「なんで…。鈴くんになんかされたの?」
A「あ、あの…す、少し抱きしめられただけですっ!」
谷山「…ふーん。(2人きりの時か…。)」
まさか鈴村さんの香りがついてるなんて…。
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嶺真 - ぎんスズさん» ありがとうございます!お互い頑張りましょう! (2017年4月4日 14時) (レス) id: 12d796b897 (このIDを非表示/違反報告)
ぎんスズ(プロフ) - 続編おめでとうございます!これからも頑張ってくださいね♪ (2017年4月4日 0時) (レス) id: f2392c08f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:嶺真 | 作成日時:2017年4月3日 16時