50話 文化祭5 ページ1
谷山side
谷山「あれっ!?鈴くんとAちゃんがいない!?」
全員「えっ!」
福山「ホントですね…。」
櫻井「はぐれちゃったのかな?」
鈴くん…いつの間に…。
抜けがけはさせないぞ!
谷山「とにかく手分けして探そう!」
全員「うん!」
俺はAちゃんの携帯に…っと!
Aside
ここって…資料室だよね?
滅多に人が来ないところ。
A「あの…鈴村さんどうしたんですか?」
鈴村「……で?」
A「え?」
よく聞こえない…。
鈴村「何でAちゃんは、すぐ他の人に触られることを許すの?」
A「ゆっ…!?許してなんかいないですよ!…何でですか?」
鈴村「だって、喫茶店でおっさんに触られてたし…さっきだって、生徒会長かなんか知らんけど触られてたやんか…。嫌じゃないんか?」
A「喫茶店の時は、嫌でしたけど…一応お客さんですし…。」
執拗に嫌がる事はできない。
A「それに…ヒロ先輩は髪の毛についてたゴミを取ってくれただけで…。」
鈴村「っ…。それがムカつくねん…。」
A「え…。」
鈴村「会長が触ってもええなら、俺が触ってもええよな?」
ぐっ。ダンっ。
A「っ!?」
鈴村さんは私の両手を掴んで壁に押し付けた。
座っている状態なので距離が近い。けど、資料室の電気はついていなく暗いためよく見えない。
分かるのは鈴村さんがとても近くにいるということ。
鈴村「Aちゃんは無防備過ぎる…。だからすぐ男が寄ってくる。…ほんまにムカつく。」
ギリッ。
鈴村さんの手に力が入った。
A「っ…!鈴村さ…んっ!?」
私が名前を呼ぼうとした時には、私の唇は鈴村さんに塞がれていた。
鈴村「っはぁ…。誰にも…触らせたくない…。」
ぎゅうっ。
A「っ…。」
そう言った鈴村さんの声は今にも消えそうなほど、か細い声だった。
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嶺真 - ぎんスズさん» ありがとうございます!お互い頑張りましょう! (2017年4月4日 14時) (レス) id: 12d796b897 (このIDを非表示/違反報告)
ぎんスズ(プロフ) - 続編おめでとうございます!これからも頑張ってくださいね♪ (2017年4月4日 0時) (レス) id: f2392c08f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:嶺真 | 作成日時:2017年4月3日 16時