万事屋の坂田くんは狼少年を愛しすぎている(参)

９２ 色 ページ5

ｰｰ銀時sideｰｰ


それって…もしかして、A？



いやいやいやそんなはずない。


Aは血の匂いが嫌いだし。
よっぽどの理由がない限り暴力振るわないし。

いや暴力は振るうな…
結構簡単に…



新｢ぎ、銀さん、ちょっと。｣



新八に引き摺られ台所の方へ行く



新｢まさか、Aさんじゃありませんよね？
人殺しなんかAさんはしませんよね？｣

銀｢ああ、しない…はず｣

新｢でも、もしその日が満月でも大丈夫ですよね？｣

銀｢ああ、満月でもAは自分をいつも制御出来てる｣


…時が多い。



新八はこないだの事があったから、暴走するイメージがついているかもしれないが。


新八もAが人殺しをするような人では無いということは分かっているだろう




俺ももちろんそう思うが、なにか理由があって誤解が生まれたのかもしれない。


それにそこにいたのがAではない可能性もある。


とりあえず江戸で目撃情報があるらしいから探すか。



金色の目の銀髪ロングの男を





Aは若返りの一件があったあと、しばらくは長い髪をひとつに束ねていたが、今は短く切って髪もよくある茶色に染めている。

目は普段は金色じゃないし、江戸マートに行っているAと偶然会ってもまず気付くことは無いだろう。



迫田さんが何かを感じ取るかもしれないが…



…Aとは一応、一応な！？
会わせないでおこう


新八にはここでAが帰ってくるのを待って足止めをしといてもらおうか

そのことを新八に伝え、納得したところで、歳が近いからか楽しそうに話す神楽と依頼人のところへ戻る。



銀｢よし、じゃあ神楽！迫田さん！その犯人を探しに行くぞ！！｣


神｢え？なんで新八行かないアルか？｣


銀｢それはだなぁ…Aが帰ってきた時にご飯を食べさせるためだよ！
勝手にキッチン入られて爆発でも起こされたら堪らないからなァハハハ！！！｣


神｢え、じゃあAが帰ってくるの待ってから一緒に…｣


銀｢いいから！！Aが帰ってきても昼飯食ってる時間迫田さんに待たせるわけにゃいかねーだろ！！！

迫田さんの仇を早く見つけなきゃなァ！！！！！｣






その時玄関がガラガラと開く音がして


若干無気力で抑え目、でも俺の耳には入りやすい




貴｢たでーまー｣




という聞きなれた声が響いた

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