万事屋の坂田くんは狼少年を愛しすぎている(参)

１２７ 彼 ページ40

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町「だ、大丈夫ですか！？」




とか、言ってる場合じゃない



猫達の町田に対する殺気



他の動物はなんだなんだとこちらを見るばかりだが。




…いや、人間なのか？


まあどっちでもいい




なんだってこいつはこんなに猫の恨みを買ってんだ




貴「逃げるから、捕まって。」



町田を担ぐ



町「え」




ファミレスのお姉さん、スマン

後で金払いに来るから






出口は既に猫が渋滞しているので、さっきまで座っていた席の窓を蹴破る






町「あ、足は…？！」


貴「そんなに痛くないんで大丈夫、」





地面を蹴って屋根に登る





が、そこも猫だらけで





貴「アンタ…猫に何したんだ？」


町「え、ええっ！？ぼく！？」


貴「たりめぇだろ、狙われてんのアンタでしょ！！」


町「僕はしらにゃ…」


貴「…ふざけてんですか」


町「ちがっ！！急に…！！」



突然の大の男の猫言葉に呆れる俺と焦る町田



猫「にゃあそこの…犬かにゃ？
その男をおとにゃしく渡せば命だけは助けてやる…
渡せ！！」



二足歩行の偉そうな猫が言った




貴「報酬くれるんなら考えますよ」


町「えっ！？そんにゃぁ！？」




可愛くねーぞ、男の猫言葉




猫「いいから渡せ！！」

貴「なんでこの男の命を？」

猫「誰が教えるか！
この犬風情が！！」




…あん？←





お前…言ったな？






町田を担いだまま跳ぶ




猫「にゃっ…！？打ち落せぇ！！」



猫がバンバン銃を打ってくるのをもう当たってもどうでもいいとかすり傷をつくりながら



猫「…え。や、ちょ…
まっ、」



町「あ、」




貴「ふんッ！！」









猫踏んじゃった☆









･








ｰｰ銀時sideｰｰ




遡るはおよそ30分ちょっと前





街を探索していたらAとはぐれました。





新「どこいったんだろ…Aさん…」




しっぽをしゅんと下げながら新八が言う


横にはぴょこぴょこと長い耳を揺らす神楽



神「すっげえ！！いつもよりなんか色々聞こえるアル！
銀ちゃん！あっちの方で肉まん安いよ安いよ言ってるネ！！」

定「アンっ！」

銀「安くねぇよ、客引くために言ってるだけだ！
いいか、神楽ァ
どっかのジジイが金庫閉める時に忘れないように呟いてる番号とかを聞くんだ」


新「やめろアンタら！
Aさん探すんでしょ！！ほら、はやく！！」


銀「わーってるよ……て、え？」




その時路地でうずくまってる真っ白の少女を視界にとらえた

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