及『俺の兄ちゃんについてどう思うか意見を求めたい。』 (ページ46)

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そのあと少しして西谷と別れ俺は帰宅した

別れたすぐあとに西谷から
『これからよろしくお願いします！』と来ていて烏野はあんなに素直なやつばかりなのか、と羨ましく思った。

どうかこれからも彼らがねじれず曲がらず生きられますように。

まあインハイ予選まで１ヶ月もないし、俺も最近バレーしてないし、本当にちゃんと教えられるか不安だけど、やるって言ったことはちゃんとやるよ俺は。

貴｢たでーまー｣

母｢あら、こんな朝早くからどこ行ってたの｣

心底どうでも良さそうに母が俺に問う

貴｢んーコンビニ｣

母｢シュークリーム買ってきてくれた？｣

朝から重いわ

貴｢買ってねーよ！｣

母｢なら徹起こしてきて｣

なら！？ならってなに！？

まあ反論するのも時間の無駄なので大人しく徹の部屋へ。

貴｢とおるー。トオルちゃーん｣

裏声を出しながら布団をひっぺがす

及｢きも｣

目を擦りながら、寝起き特有のいつもより少し低い枯れた声で弟はそう言い放った。

コノヤロウ

起こしに来てやった兄貴に対して言う言葉かそれは

ムカついたので

貴｢俺烏野に(西谷に)レシーブ教えに行くことになったわ｣

まだ眠そうにしている徹の目がカッと開く

及｢は！？！？｣

自分の兄貴が敵チームの味方になったようなもんだから複雑だろーなあ

あははっ←

及｢なんで！？俺らは！？｣

貴｢…テヘペロ｣

及｢テヘペロで誤魔化せる問題じゃないんだけど！｣

貴｢お前らに教えるのはめんどくさい｣

及｢ヒドッ！！！｣

まあ俺も教えることになったし少々調整が必要かな

貴｢今日練習何時終わり？｣

及｢いつも通り8時半までだけど｣

貴｢ふーん、じゃ、仕事早く終わったら行くわ｣

及｢え！マジ！？｣

貴｢まあ急にオペとか入ったら無理だけど…
って、オイ聞いてんのか｣

及｢聞いてる聞いてる〜♪｣

勢いよく階段を駆け下りていく徹

貴｢…一応監督と溝口さんにも電話しとこ｣

まだ時間早いしお昼くらいに…

仕事の様子も見つつな

あ、あと烏養さんにも連絡取らねば

まあそれも後でいいか。

腹減ったし、俺もリビングへ降りた