及『俺の兄ちゃんについてどう思うか意見を求めたい。』 (ページ43)

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４２件目ページ43

貴｢6月3日、応援行くから｣

家に帰って早々に風呂に入った俺は牛乳をつぎながら弟に報告する

ちなみに弟は今帰ってきたばかりでまだ風呂に入っていない

汗臭い

及｢えー、決勝に来てくんないの？！｣

貴｢大人には大人の事情があるんです！｣

そう、ホントに大人の事情だ

貴｢その日しか休み取れなかったんだよ！
てかお前さっさと風呂入れ！汗臭い！！｣

及｢うわっ！
部活頑張ってきた弟にいう言葉ソレ！？！？
言われなくても入りますゥ〜！｣

あっかんべーと風呂場へ行く徹

貴｢…ったく、かわいくねーの｣

昨日はしおらしかったっつーのに

《ｳﾞｰｯｳﾞｰｯ》

スマホのバイブが鳴る

電話みたいだけど誰だ？
非通知…

牛乳片手に飲みながらスマホを耳に当てる

貴｢はい、もしもし｣

？『あ、もしもし、俺デース。
Aサン？』

え？
誰やねん←

貴｢…間に合ってます｣

電話を切ろうとする

？『えっ、待って待って！！俺です！
黒尾！！！
黒尾鉄朗ッ！！！！』

黒尾ぉ？

音駒の？

貴｢なんでお前が俺の番号知ってんの｣

黒『コーチが教えてくれました』

え、直井さんも知らないはずだけど

その時タイミングを見計らったように某メッセージアプリの通知に烏養繋心の表示

内容は、
『直井がお前の番号知りたいって言ったから教えといた。
事後報告ですまん』

貴｢…烏養さん…｣

俺の個人情報保護して！

黒『もしもーし』

貴｢で、用事は？｣

黒『あれ、怒って…ます？』

貴｢俺の個人情報がどんどん流出していってることに驚いてはいるけど怒ってはない｣

ほんとビックリだよ

でも許す

烏養さんだから

黒『Aさんいつ外部コーチ来てくれるのかなあと思って』

貴｢え、あれ冗談じゃなかったの｣

しかもまだ2日しか経ってねえよ

黒『もちろん』

ニヤニヤしてるんだろうなあ黒尾の事だから！

貴｢俺は忙しいんです｣

黒｢宿代ないなら俺んち泊まっていいから｣

貴｢宿代くらいあるわッ！！｣

黒｢ならいつ来ます？｣

こんにゃろ！
ニヤニヤ通り越してニヨニヨしてる気がする

貴｢7月の終わりにそっち主張行くから休みの日に顔くらい出すよ…｣

観念してそう答えると黒尾は満足そうに笑った

黒｢うぇーい！！
まあ7月の終わりは合宿ですけど！
楽しみにしてマース♡
じゃおやすみAさん｣

ツーツー

通話が切れる

…え？なに？合宿？嫌←