及『俺の兄ちゃんについてどう思うか意見を求めたい。』V

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ｰｰ及川sideｰｰ



しっかし、起きない




烏「…後で送ろうか…？」

及「や、、大丈夫です、叩き起こしマス」




ホントこいつ何してんだ


マスクズレてるし





及「兄ちゃんっ！！！いい加減起きて！！
帰るって言ってんじゃんッッ！！！！」




グイッと思いきし手を引っ張ると、うっすら目を開ける俺の兄





貴「んー、ぅ、あれ……徹…？」




寝ぼけてる




及「何迷惑かけてんの！帰るよ！？」

貴「…えー、やだぁ…
家帰っても一人だもん…」




めっちゃ寝ぼけてる




貴「寂しいじゃん…」




寝ぼけた兄ちゃんの言葉に体育館にいるみんなが目を丸くし、若干ざわめく




そうだよね、普段ヘラヘラして本心見せない奴が『一人寂しい』とか言われたらそりゃ驚くよ


俺も今かなり驚いたよ


こんな兄ちゃん酒飲んだ時でさえ見た事ないよ



かける言葉を見失っていると、兄ちゃんも目が覚めてきたようで




みるみる顔が赤くなっていく


それにも俺は驚いた


なんか今日、兄ちゃんが新鮮だ




貴「い、今のは…！！
う、あ、何でもっ、なくて！！！ホント！」




本当に珍しい




及「兄ちゃんめっちゃ顔あk((」




言いかけたら頭を叩かれる




貴「熱があるからかな！！ウン！！
熱あるんで俺帰りますッッ！！」


烏「お、おう…！」


貴「御迷惑お掛けしました！！皆もオツカレ！！
ヨシッ、徹、行こう！！」




スクッと立ち上がって物凄いスピードでお辞儀して敬礼して体育館を出ていく




俺も挨拶をして叩かれた頭を手で擦りながら忙しなく兄の後を着いていく






体育館から少し離れたところまで早すぎる早歩きで進んで、急に兄ちゃんがしゃがむ





貴「〜ッ、
ホント最悪だァァ…！」



顔を見ると真っ赤で面白い


ニヤニヤしていると、ちらっとこちらを見上げる兄




貴「お前のせいか」


及「え、俺ッ！？
何にもしてないけど！？！？」


貴「…お前のせいだ…」




首を腕で掴まれる




及「重っ」

貴「うっせー！進め！！」






兄ちゃんを引き摺って帰った









ーーーーーーーーーーーーーー

Aの『寂しい』発言後




ｰｰ菅原sideｰｰ



菅「今のAさんだった？」

澤「…どっからどう見てもAさんだったけど、もしかして中身違ったかな」




そんなことを言いながら、体育館を物凄いスピードで出ていったAさんを見ると及川とじゃれている







菅「…仲良いな、及川兄弟。」

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