及『俺の兄ちゃんについてどう思うか意見を求めたい。』IV

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((ｶﾞﾁｬ))


貴「ただいまー」

及「おかえり！お土産ー！！」




…なんて奴




貴「がめつい弟だな」

及「それほどでも」

貴「別に褒めてない」




玄関で手を広げてお土産を待つ徹を押しのけ家に入る




貴「ただいま」

母「あ、おかえりー」

？「おっかえりー！」


リビングに入ると、見慣れた母親の隣に見慣れない女



貴「あれ、どちら様でs…いッた！！！」



荷物を置きながら半笑いで言うと、若干水の入ったペットボトルが飛んできて俺の頭に当たった




姉「アンタのお姉様ですけど？
あたしの顔忘れたなら思い出させてあげようか？」


貴「ケッコウデース…」





怖い怖い


姉から目を逸らして鞄の洗濯物を片付けていると、



？「ドーン！！！」

貴「フゥグァッ！！」



首にすごい衝撃が走った




？「A、久しぶりだな！！！」

貴「え、猛(たける)…？」



ズキズキと痛む首を抑えながら振り返ると、にっこり笑う猛がそこに居た



及「あっはははは！！！！！」



その奥には目に涙をためて大爆笑する徹





アイツか犯人は



ムカつくやつだな




姉が俺に投げたペットボトルを未だに笑っている徹にぶん投げる




及「イダァ！！」





よし





貴「で、なんで帰ってきてんの？
猛まで連れて…ダンナは？」


姉「しーらない！
あ、ねえそれ食べたい、ちょうだいよ」




…喧嘩したな




貴「あー、いいよ。
これとこれ以外なら」

姉「OK〜
徹、取ってー」

及「はーい」




頭をさすっていた徹が俺が投げたペットボトルと、俺のカバンの傍に置いてあったお土産の箱を姉が座っているダイニングテーブルに持っていって、姉の横に座った




姉「ま、という事で、猛が明日バレー教室に行きたいらしいんだけど、連れてってあげてくれない？」



誰も返事をしないので顔を上げると、姉はまっすぐ俺を見ていた



貴「…え？俺？」


姉「だってあんた車もってるじゃん」


貴「いや俺明日仕事だけど」


姉「え！？出張から帰ってきてすぐ仕事なの！？」


貴「いや、主張自体は金曜日に終わってたけど、土日に烏野のバレーの外部コーチとして合宿に引っ付いてたから」





何の気なしに言うと、姉がびっくりした顔でこちらを見た





貴「え、何？」


姉「いやいや…そっかそっか！！
A、今バレー部のコーチやってんだね！！」


貴「え、ちょ…」




姉がこちらに歩いてきてわしゃわしゃと俺の頭を撫でた

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