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Light ページ28

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ここはどこ?






下を向いた瞬間、足元から花が広がり
見える一面全てが色とりどりの花畑に

一抹の不安から一瞬にして
暖かで穏やかな気持ちに変わる


ふと視線を止めると
その先にいるのは私の好きな人

ゆっくりと近づこうとすると
後ろから冷たい風が


振り向くと真っ黒な闇が迫ってきて
とてつもないスピードに足が動かない

助けて、と好きな人に手を伸ばす





「A、こっち」





私の腕を掴んだのは、私の好きな人ではなく
私の大切な人

好きな人と真っ黒な闇からは離れた





「どうして、助けてくれたの?」


「Aが好きだからだよ」





まっすぐ伝えてくれる想いに
心が揺らされる

私は彼が好きなのかな

そう考えている間に、
少しずつ周りは塵になって消えていく





「待って、教えて欲しいの」





その声は届かぬまま
最初の真っ白な世界に戻ってしまった









_______________









んっ、





ぼやけた視界に映るのは
クリーム色の天井

何度か瞬きすると視界がクリアになり
自分の部屋ではないことに気がつく





「A、どうした?」





私の首にかかる吐息
背後から聞こえる声は





「広臣、さん?」


「うん、起きちゃった?」





私の首の下と腰に巻かれた筋肉質な腕

背中に感じる鼓動

私を包み込む広臣さん





「うん、私、何か」


「疲れてたから寝ちゃったんだよ」





私の言葉をさえぎるように話す広臣さんに
少し違和感をもったが
寝ぼけた頭では処理できず





「うん、」





ゆっくりと体を回転させ
広臣さんと向き合う体勢になる

近すぎる存在に恐怖ではなく
安心を抱いているのは
隼との感覚に近い





「もっかい寝れそう?」


「分からない、けど、もう少し側にいってもいい?」


「っ、うん、おいで」


「ありがとうございます」





広臣さんの胸元に手を置き
鼓動に耳をすませるような体勢になると

広臣さんも自然と抱きしめる腕を強くした





「怖くない?」


「うん」





隼とは全く違う温もりに
懐かしい想いが体をめぐる

小さい私の大切な思い出

私の汚れた心と体を洗ってくれるかも
独り言のように思い出のページをめくる





「少し懐かしい話をしてもいい?」


「ふふっ、聞かせて」





優しい温もりの中
夢では会えなかった私の好きだった人、

綺麗な初恋の話をこぼす





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青龍 葵(プロフ) - 夢主はどちらに落ちるのか凄く気になるのですが、このまま更新されず完結になるんでしょうか? (2018年11月22日 2時) (レス) id: 92632a3282 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひなたろ | 作成日時:2017年1月19日 18時

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