Just two people ページ22
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あのストレス発散Dayから
女子の嫌がらせは反応するほどダメって言われたから、無視してる
あんまり絡まなくなってきたことを敬浩くんや広臣さんに報告した
その時に広臣さんと連絡先を交換して
LINEや電話をよくするようになった
"A?授業じゃないの?"
「今 自習だから三井くんと屋上にいるの」
"は?男と2人きり?"
「うん、まぁ2人きりだね」
"今すぐ教室戻りなさい"
「えー、屋上気持ちいからヤダ」
"じゃあ、俺とも2人でご飯行こ"
「え、いつですか?」
"今日の夜"
「え、今日の?」
"ダメ、かな?"
「いや、大丈夫ですよ」
"じゃあ、また電話するね"
「は、はい」
自習中に急にきたお誘い
近くにいた三井くんはハテナを浮かべてる
なんだろ、
なんか2人きりって初めてだな
「どうしたの?」
「うん、夜ごはん食べに行こうって」
「そっか、今度俺とも行こうぜ」
「うん、佐々木くんはいいの?」
「あー、翔平も行きたいっていいそう」
「2人は仲良しだよね」
「まぁ、腐れ縁だよ」
「私 三井くんしか友達いないし」
「もう、翔平とも友達だって」
「そうかなー」
「呼んでみる?」
スマホをいじりながら
佐々木くんを呼んでるっぽい
ほんと仲良しだよな
私も女の子の友達欲しいかも
「あっちも自習だから来るって」
「最近 自習多くない?」
「しらねー、ほぼ寝てるし」
「まぁ、自習はありがたいよね」
「まぁな、てかさ翔平来たら、私たちって友達ですか?って聞いてみてよ」
「違うって言われたら泣けそう」
「そん時は俺が友達として慰めてやるよ」
そんな話をしてると、
噂のもとの佐々木くんが登場
「お前ら、サボりとかヤンキーじゃん」
「ちげーよ、することねぇーじゃん?」
「まぁな、佐野さんも暇人だね〜」
「な、佐々木くんもサボりでしょ!」
「せいかーい!ははっ」
まだ春風の吹くなか
屋上で話す私たちの声は
風にのって流れていった
「ほら、佐野さん聞いてみなよ」
「ちょ、三井くん、やめ、」
「どうしたの〜、俺に聞きたいことあるの」
「そーだよね、佐野さん」
「いや、ちが」
「ほーら、」
「もうっ、佐々木くんって私の友達かなって」
「なにそれ?」
「ほらっ、慰めてよね」
「ちゃんと聞きなよ」
「え?」
「そんなのもう友達だと思ってたよ」
ふふっ、嬉しいな
広臣さんに報告しないと!
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作者名:ひなたろ | 作成日時:2016年12月2日 0時