단둘이. ページ7
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なんだかんだありつつ、2人で資料整理を進めていると、テヒョン先生が爽やかに笑いながらこんな提案をした。
「Aくんさ、ちょっと休憩も兼ねてご飯食べに行こうよ。」
正直、お腹は空いてる。すごく空いてる。
でもテヒョン先生と2人でご飯は気まずい。
『…いや、お腹空いてないので大丈夫で
((ぐぎゅるるるるる。
「…………っふふ、」
最悪のタイミングで盛大に音を立てる、僕のお腹。
堪えきれない、というようにテヒョン先生が肩を震わせる。
何で今になって鳴るんだ腹の虫…っっ!
恥ずかしくて、赤くなりながらテヒョン先生から顔を背けたその時。
カツン、とヒールの音がした。
「テヒョンせんせ〜?」
甘い女性看護師の声が響く。
思わず顔が強張った。
「あれ〜?いない…確かにこっちに行くの見たのになぁ…」
「もう戻っちゃったんじゃない?」
「ちぇ〜、せっかく会えると思ったのに!」
わざわざテヒョン先生を探してるのか…一緒にいたら絶対話しかけられる…
面倒事は嫌いな僕。
用があるみたいだし、もう大丈夫だから彼女たちの所へ行ってください。
テヒョン先生にそう伝えようと振り向いた、その瞬間だった。
『テヒョンせんせ、ぃっ!?』
ぐっと強い力で、腕を引っ張られる。
そのまま抱き抱えられるように、外から死角になっている資料室の隅に押さえつけられた。
『な、なにして、』
大きな声を出してしまいそうになる僕の眼前で、人差し指を口に当てるテヒョン先生。
はっと口を噤んで、息を殺す。
テヒョン先生の余りにも綺麗な顔が目の前にあるから、僕の心臓は嫌でもバクバク音を立ててしまう。
ふと、僕を抱き締めるテヒョン先生の腕が顔に伸びてきて、僕の頬を撫でた。
『っ、て、てひょんせんせ…!』
「…しーー、バレちゃうよ?」
そう囁きながら。
口許を緩めて、艶やかな目で僕を見るテヒョン先生は、まるで何処かの絵画のように、嫌になるほど綺麗だった。
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狐うどん(元稲荷)(プロフ) - もうほんと…wakaさんの書く小説好きすぎる… (2022年12月17日 7時) (レス) id: 161e002670 (このIDを非表示/違反報告)
waka(プロフ) - ゆさん» 奪い合い私も大好きなんです…ㅎㅎ これからも奪い合ってもらう予定なので!!楽しんでいただけると! (2022年6月27日 9時) (レス) id: e247cabc05 (このIDを非表示/違反報告)
waka(プロフ) - mikittyさん» ようやく更新出来ましたㅠㅠ ありがとうございます! (2022年6月27日 9時) (レス) id: e247cabc05 (このIDを非表示/違反報告)
ゆ(プロフ) - 奪い合い最高です🥳 (2022年6月27日 2時) (レス) @page11 id: 64fd1b300f (このIDを非表示/違反報告)
mikitty(プロフ) - 更新お疲れ様です!! (2022年6月26日 23時) (レス) @page11 id: 75972ecbb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:waka | 作成日時:2022年5月8日 0時