【wrwrd】wrwr国が存在する世界線の『中国』の物語【軍パロ】 (ページ3)

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守るべきものページ3

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「＜もうα国と戦争をして我々の支配下に置いた方が早くないか？＞」

グルッペンがそう言うと、辺りが静まり返った。

グルッペンは軽い気持ちでこの発言をしたわけではない。

これから行うであろう貿易交渉も同じ結果になるだろうから、自分達が大好きな戦争を吹っ掛けてα国の全財産を奪い取る方が手っ取り早く、貿易より多くの資源を得ることか出来ると判断し、この提案をした。

「＜その方が早いが・・・＞」

「＜国民のことを考えるとね～＞」

トントンとオスマンは紅茶のカップをテーブルに置き、「う～ん」と頭を悩ませた。

視線の先には、夜でも明かりがキラキラとついている城下町がある。

トントンとオスマンは、自分達の仲間がα国に負けるほど弱くないと確信しているため、戦争を吹っ掛けることに不安はなかった。

しかし、自分達は国民という多くの守るべきものが出来てしまった。

まだ国は発展途上であり、ようやく国民が安心して暮らせるようになってきたばかりである。

まだ安定して食料や生活必需品を確保出来ていない中で戦争を行うとなると、国民への負担が大きくなり、前と同じ状況になってしまうのではないか。

そんなことを考えると、戦争ではなく地道に貿易交渉を行う方が良いのではないか、という考えが頭をよぎり、なかなか賛成することができなかった。

3人は答えに行き詰まり、同時に溜め息をついた。

「＜まあ、今日はもう遅いから明日の考えようか＞」

トントンの言葉で2人は、時計の針が12の目前まで迫っていることに気がつき、今日は解散となった。